【新型コロナ週末会見】静岡市の新規感染者は国の基準でステージ4から3に下がるが…県内8市町が「ステージ4レベル」
静岡市は17日、「ステージ4」の基準である25人を下回りました。
静岡市会見(17日):「本日の患者数をもって計算すると20.07人。きのうが25.02人。国のステージでいうと、前日まではステージ4だったが、本日はステージ3の状況」
静岡市 人口10万人あたりの1週間の新規感染者が25人を下回る
10万人あたりの感染者数が、きのう一気に20人余りまで下がった静岡市。これは、直近1週間の感染者数の集計から、静岡市として過去最多だった今月10日の48人が外れたためです。
静岡県も15人下回り、『ステージ2』レベルに
また、県全体としても、きのう14.8人となり、8日ぶりにステージ3の基準である15人を下回りました。
静岡県会見(17日)
Q.これらを踏まえて、一時の感染者急増から感染は落ち着きつつあると見ている?
静岡県:「これは単純に、きのうまでは先週の日曜日127人という大きな数があった。その数がきのうまでは含まれていたが、きょうはそれが外れて、しかも、きょうが67人で先週の日曜日よりも60人少ないということで、そういったからくりなので、しばらく今週いっぱい様子を見ないと分からない」
とはいえ、直近1週間の10万人あたりの感染者という指標では静岡市はステージ4からステージ3に、静岡県はステージ3からステージ2に下がったことになります。
ただ、県は警戒感を緩めていません。その理由は…。
静岡県会見(17日)
「(県発表分は)17日48人。41人は1月10日以降に発症しているので、仕事始めや学校の新学期が始まってから感染したと考えられる人たち。それが8割程度を占めてきている。その数が、年末年始の影響の大きかった1月の6、7、8、9日の80人から120人台までの数に匹敵するだけの数がまた出るのか、まさに今週1週間の状況。あす18日は日曜日の少ない検査件数の公表なので、あす(18日)は当然少ない可能性が高いが、火曜日(19日)以降の人数が最も重要であると考えている」
8市町が「ステージ4」規模 県東部に集中
19日以降の感染者数が重要だとの見通しを示した後藤課長。また、静岡市は外れましたが、10万人あたりの感染者数が25人以上いる「ステージ4」には、きのう時点で、掛川市、沼津市、伊東市、熱海市、伊豆の国市、長泉町、清水町、東伊豆町の8市町が該当しているのです。7市町が県東部に集中する中、注目されるのが県西部の掛川市です。掛川市では17日も県内最多の15人の感染者が確認されています。
静岡県会見(17日)
Q.掛川市で感染者が多い理由は?
静岡県:「2つくらいの家族や知人の、1つは10人近い発生が親族の間にあった。年末年始に集まりがあったと、食事を伴う集まりがあったと聞いている。そこで親戚の方に感染が広がったと考えている」
Q.家庭内クラスターにはならない?」
静岡県:「厚労省の決まりで、家族や親族でクラスターにはならない。家族内感染と考えられるので、クラスターとしては取り扱わない」
Q.掛川市の親族について、県外からの帰省者は?
静岡県:「少なくとも1つのところでそういった話は聞いていない。もう1つは調査中。今後、親族の集まりであっても、大人数での会食を伴う会合は控えていただきたいと強く望む」
さらに、これまで感染者が出ていなかった小さな町でも…。
静岡県会見(17日)
Q.河津町での感染は初めて?
静岡県:「そうなる」
去年2月に県内で新型コロナウイルスの感染者が初めて出てからまもなく1年。河津町で初の感染者1人が確認されました。これで感染者がゼロの自治体は、川根本町だけになりました。
病院クラスターの拡大止まらず
そして、気になるのは病院での大型クラスターの拡大が止まらないことです。17日までで、富士市立中央病院のクラスターが県内最大の154人、静岡市駿河区の静岡徳洲会病院のクラスターが90人となっています。
静岡市会見(16日)
「徳洲会病院の検査については、12月10日にクラスターが発生して以降、最低1週間に1度は検査をしているので、4回から5回くらいやっていると思う」
Q.これだけ時間が経ってから陽性になる例もあるのか?
静岡市:「潜伏期間は2週間といわれているので、それ以外の理由だと思う」
静岡県会見(16日)
Q.富士市立中央病院で断続的に感染者が出続けている状況について?
静岡県:「1つの病棟を越えて複数の病棟に広がると、感染の収束には相当の時間がかかる。それは県だけでなく、東京や他の都道府県で同様の事例が起こっているので、こちらも完全な収束というのはもう少し時間がかかると考える」