マイナポイント 来月にも付与へ 最大2万円分 静岡市は普及率約40%で課題も

私たちにとって身近な経済対策に新たな動きが出ています。

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マイナンバーカードを取得した人が最大2万円分を受け取れるマイナポイントの第2弾について、政府が来月にも付与を始める方向で調整していることが分かりました。

来月開始予定なのはカードの新規取得者向けの最大5000円分のポイント付与。

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カードを健康保険証として使えるように登録した人向けの7500円分は来年5月から、給付金などの受け取り用に銀行口座を登録した人への7500円分は7月から付与する方向でシステム整備を進めています。

先月上旬に再び実施される見通しとなったマイナポイント事業のスケジュールがようやく具体化した形です。

自治体にカードの新規申し込みが殺到しているかと思いきや、そうでもないようです。

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きょう静岡市役所のマイナンバーカード申請窓口をのぞいてみると、申し込みに訪れた市民の姿はありましたが、混雑している様子はありませんでした。

静岡市戸籍住民課 石上慧悟主任主事:
「11月の初旬の(マイナポイント付与の)報道があった時はすごく問い合わせが多かった。ただその後も引き続きたくさんの問い合わせ、マイナンバーカードの申請の仕方、マイナポイントがどうなっているかという電話の問い合わせは増えている」

申し込みは先月上旬まで増加傾向にあったそうですが、その後は減少気味に。ピーク時は窓口に1日80人ほどが訪れていましたが、現在は40人程度だといいます。

静岡市のマイナンバーカード普及率は先月30日時点で40.2%。なぜ普及が進まないのでしょうか。
まだカードを作っていない人に話を聞いてみると。

静岡市民(60代):
「自分の財産や全てのことが管理される。だから、もし無くしたら大変なことだから全然私は作ろうとは思わない」

セキュリティを不安視する声もあれば、そもそも持つべき理由が分からないとの意見も。

静岡市民(40代):
「手続きの方法が分からないのと、あとちょっと面倒くさい。ポイントが(もらえる)というのはなんとなく分かるが、それ以外のメリットが分からない」

マイナンバーカードは身分証明になることはもちろん、身近なところでは住民票の写しがコンビニで取得できるようになります。

また、岸田総理は今月20日からカードを使用したスマートフォン対応の「ワクチン接種証明」の利用開始を表明していて、政府によるデジタル化推進の中心的役割を担っています。

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静岡市ではカードの申請に必要な証明写真の無料撮影サービスを実施中。実際にポイント付与事業が始まれば、申請が再び増加する可能性を視野に入れています。

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静岡市戸籍住民課 石上慧悟主任主事:
「窓口に来る方はほぼ皆さん写真をこちらで撮っている。今後また(申請が)増えると予想されるので、今のうちにぜひ申請をしていただけたらと思う」