入国禁止で外国人留学生から悲鳴 オミクロン株で先行き見通せず
こうした水際対策の強化によって県内にも影響が出ています。
静岡市にある「国際ことば学院日本語学校」。
中国やインドといったアジア各国、そのほかにも南米などから毎年100人以上の留学生を受け入れていますが。
国際ことば学院日本語学校 野田 敏郎校長:
「今年の4月からは0人ですので、全く入国が止まってしまっています」
去年4月に来日する予定だった学生たちは、外国人留学生を対象にした入国規制で先月まで入国が延期に。
これまで70人の学生が日本への留学を足止めされていて、今月からようやく入国制限が緩和され段階的に受け入れを再開した矢先の全面的な外国人入国禁止措置でした。
国際ことば学院日本語学校 野田 敏郎校長:
「留学生たちがこれまで1年、2年くらい待たされていた状態で、11月にようやく入国が始まって光が見えそうだったところでこういった報道があったので、とてもショックでした」
来月から入国を予定していた学生のためにビザ申請のための書類を用意し、あす文部科学省に提出の予定でしたが、申請の受け付けはきょうからストップしているといいます。
足止めを余儀なくされている学生は日本への入国禁止を学校からのメッセージやニュースで知り、問い合わせもあるそうです。
こちらは来月、入国予定だったベトナム人のティエンさんです。
先生(ビデオ通話):
「日本の留学が一時的に1か月間 出来なくなってしまいました。本当にすみません。ティエンさん 絶対にあきらめないでね、その気持ちをずっとキープして」
ティエンさん:
「ニュースも見ました。本当に長い時間待っているけど、コロナで自分で決められないから・・・。ちょっと困っているんですけど。少し待ってます」
先生:
「必ず来年は静岡で会いましょうね」
ティエンさん:
「はい 楽しみです」
入国禁止措置が予定通り来月で解除され、仮に年明け早々に来日できたとしても2週間の隔離期間があるため、ティエンさんは来年1月からの新学期には間に合いません。
静岡での学びを控える留学生たちもオミクロン株の出現によって、今後の予定変更を余儀なくされています。
国際ことば学院日本語学校 野田 敏郎校長:
「将来をかけて日本に留学しようと思ってチャレンジしている、そういう生徒たちのことを一人でも多くの方に知っていただければと思っている。ほんと、一日でも早く入国できればいいなと思っている」