市長「あと2週間辛抱して…」 静岡市で夜のパトロール始まる…飲食店の従業員にも声をかけ時短営業に協力呼びかけ

 13日夜、静岡県最大級の繁華街、静岡市の中心部では―

画像: 市長「あと2週間辛抱して…」 静岡市で夜のパトロール始まる…飲食店の従業員にも声をかけ時短営業に協力呼びかけ

静岡市 田辺信宏市長:「こんばんは~。 静岡市です」
市民:「あっ、田辺さんじゃないですか!」
田辺市長:「あー田辺です…マスク、どうぞ。…大丈夫? マスクぜひ着けてくださいね(マスク配る)」

 緊急事態宣言の延長に合わせた感染拡大防止策として、静岡市が始めたのが職員らによる夜の街のパトロールです。初日の13日は田辺市長が先頭に立ち、市民に早めの帰宅やマスクの着用を呼びかけました。

 街にいた若者たちは…。

静岡市 田辺信宏市長:「こんばんは~。静岡市です」
市民:「帰ります帰ります」
田辺市長:「マスク どうぞどうぞ」
市民:「やばいやばい」「怒られる」
田辺市長:「今月は抑え込まなければいけないので」
市民:「帰れってやつ?」
田辺市長:「かからないように気を付けてくださいね。来月からはまた盛り上げて、頑張るから」
市民:「バイバーイ」

 静岡市による夜の街のパトロールは午後8時から1時間、緊急事態宣言の期限となっている今月末まで毎日行われます。職員のべ530人を動員し、葵区の両替町や呉服町、JR静岡駅の南口エリア、JR清水駅周辺など、市内6つのエリアを重点的に見回ります。

飲食店従業員にも

画像: 飲食店従業員にも

 13日は休業や午後8時までの時短営業が要請されている飲食店に対して、市長自ら協力を呼びかける場面も。

静岡市 田辺信宏市長 
「もう午後8時過ぎたのでね。…ご協力頼みますね」

 路上にいる、夜の街で働く従業員たちにも声をかけて回ります。

静岡市 田辺信宏市長:「命を最優先に 感染の拡大の数字がちょっと高止まりしているので。そうすると来月以降も飲食店開けないので。今月は頑張ってやっていこうと思うので、ぜひ協力してください。お願いします」

田辺市長:「今月 暇になっちゃって申し訳ないけど」
従業員:「閉めます」
田辺市長:「ありがとう」
従業員:「閉めよう!」

『路上飲み』のグループにも遭遇

 店で飲めないからでしょうか、『路上飲み』をしているグループにも遭遇しました。多くの居酒屋が立ち並ぶ静岡市の中心市街地も、多くの店が休業していることもあり、人通りはほとんどありませんでした。

静岡市民:「午後8時まで仕事あるじゃないですか、で、帰って(飲食店などが)閉まっているので、そういう人にはかわいそう」

東京から単身赴任:「やっぱり食事。今まで開いていたのが開いていないので、単身なのでしんどいなとは思います」

人出は宣言発令後も「わずかな減少」

画像: 人出は宣言発令後も「わずかな減少」

 一方、こちらは新型コロナが拡大する前の去年1月ごろと比較した日中の静岡市中心部の人出を示したデータです。先月上旬以降、市内で感染者が急増すると人出は大幅に減少しましたが、その後はほぼ横ばいで、先月20日の宣言発令後もわずかな減少にとどまっています。

 夜の街の見回りを終えた田辺市長は―

静岡市 田辺信宏市長
「本当に市民の皆さん一人一人切れそうな気持ちを何とか辛抱して、今を過ごしていると思います。しかしながら宣言下、あと2週間余りは辛抱していただいて、感染拡大防止に協力してほしいと思います。10月以降は地域経済の活性化、飲食店の下支え、行楽シーズンになるので、気を付けて外に出ていただく、そんな環境を作るきっかけにしたい」