最初の6人に副反応や体調不良なく…「痛みはほとんどなかった」 静岡県でもワクチン先行接種始まる
医療従事者への先行接種が行われるのは全国100の病院で、県内で唯一、選ばれたのが桜ヶ丘病院です。19日は医師と看護師らあわせて6人が県内最初の接種を受けました。
接種には、ファイザー製のワクチン1瓶から6回分の薬液を取れる特殊な注射器が使用されました。つまり、きょうは6人が接種を受けたので、1瓶分を使い切ったことになります。
病院にはきのう、マイナス78℃に保たれた状態で、195本のワクチンが届きました。超低温冷凍庫に保管され、けさから、約3時間かけて解凍されたといいます。
接種を受けた6人は、副反応が出ないか確認するため、約30分間、待機して経過観察が行われました。
接種を受けた人は…
「ワクチンを打った時の痛みはほとんどなかった。まったくと言っていいほどなかった」
「待望していたワクチンだったので、無事に6人受けられて安どしている」
桜ヶ丘病院 内野直樹院長:「打つことによって私たちが得られる非常に大きなメリット、感染が抑えられるとか、かかっても軽く済むとか、人にうつさなくて済むということの方がはるかに大きいと思っていますので、実際に副反応が出るかどうかというのは全く気にしなかった」
現時点で接種を受けた6人に目立った副反応や体調不良は出ていないということです。桜ヶ丘病院では、職員およそ330人のうち、259人が接種を希望しています。今後、残りの253人を9つのグループに分け、接種を進めるといいます。1回目の接種は来月5日までに終了し、2回目の接種は来月12日から始める予定です。
今回、届いたワクチンは195本、1170回分ですが、桜ヶ丘病院で使われるのは全部で518回分です。残りの652回分については、国から、県内の医療従事者の今後の接種用に保管しておくよう、連絡があったということです。
桜ヶ丘病院 内野直樹院長:「行政にお願いをしたいのは、正確な情報を市民の方、県民の方に伝えていただいて、安心して自分から積極的に『じゃあ受けようか』と思ってもらいたいと思います。受けることのメリットはすごく大きいと思っていますので」
市民は…
静岡市民 10代男性大学生:「停滞していたというか、時が止まっていた感じが、少し動きだしたのかなという期待はある。ある程度、(副反応などの)リスクを負わないと解決しない問題ではあると思うので、そこに関してはポジティブに考えているので不安はあまりない」
静岡市民 20代女性:「医療従事者の方から先に打っていただいた方が、感染のリスクが一般の方よりずっと高いはずなので、効果が出ればいいなと思っている」
静岡市民 10代男性:「インフルエンザのワクチンなどと違って、まだ普及していないものなので、正直怖さがある。自分は打ちたくないと思ってしまう」
静岡市民 80代女性:「高齢者の方が(症状が)重くなるでしょうから、早く打っていただいた方がいい」