緊急事態宣言あす解除 酒店や飲食店に活気が戻るか  静岡市

酒類の提供再開を前に、静岡市内の酒店ではすでに大きな変化が・・・。

画像: 緊急事態宣言あす解除 酒店や飲食店に活気が戻るか  静岡市

須藤誠人アナウンサー:「こちらの酒店では、午前7時半ごろから飲食店に卸すためのお酒を、従業員総出でトラックに積み込み始めています」

静岡県内の飲食店およそ600店に酒を卸している、静岡市の「亀屋村越」。まん延防止措置や宣言期間中は、取引先の飲食店がほとんど休業となり、8月の売上は、2020年に比べなんと93%も減少していましたが…。

亀屋村越 大久保忍社長:「緊急事態宣言の時は1日20件ぐらい(の注文)だが、きょうは午前午後合わせて300件ぐらい(注文が)入っている。いやもう、オリンピックより嬉しい気持ちですよね」

実に2カ月ぶりとなった大口の注文に従業員も朝からフル稼働。宣言中は、従業員2人程度で対応できるぐらいしか注文がなかったそうですが、きょうは事務員も全員出社となり、久しぶりに訪れた忙しさに喜びを感じていました。

亀屋村越 大久保忍社長:「(これまでは)1日出て4日~5日休ませて体力的に少し心配だったが、その間皆も散歩しながら歩きながら、体力は整えていたみたいで、仕事があるという幸せさをかみしめながらやっていきたい」

ただ、各店舗あたりの注文量は…

亀屋村越 大久保忍社長:「まだ半分ですよね。通常はきょうの倍ぐらい平日でも(注文が)あるが、本当に半分以下ぐらいの水準」

宣言が解除されても客足回復には、いまだ不透明感を感じている飲食店も多く、通常時と比べると、どの店舗も半分ほどの注文数になっていると言います。

活気を取り戻し始める飲食店業界

画像: 活気を取り戻し始める飲食店業界

午前8時半。各飲食店から受けた注文の酒を積み込んだトラックが出発しました。午前中の配達は、およそ100店舗分。ここ最近では最も多い配達件数だと言います。

従業員:「おはようございます、村越です。きょうの納品分です」

そのうちの一つが、静岡市内にある居酒屋「海ぼうず」。まん延防止措置が適用され、酒が提供できなくなってから、約2カ月ぶりの酒の注文です。

Q どれくらいの量を注文した?
海ぼうずグループ 藤嶋慎太郎 代表:「とりあえずは1日~2日分ぐらいの発注。居酒屋として本来のあるべき姿というか、そういった日常が少しずつ戻って来てくれているなと気持ちはある」

宣言解除によって、ようやく活気を取り戻し始める飲食店業界。苦しい日々が続いていた中、待ち望んでいた日を明日に控え、安堵の表情を浮かべています。

亀屋村越 大久保忍社長:「酒が売れないということで、(これまで)本当に仕事がゼロに近いぐらい。暗いトンネルからやっと兆しが見えて、今までのコロナ前に戻れるように飲食店も努力しているが、私たちも力を合わせて静岡県内を盛り上げていきたいと思っている」