国内初のオミクロン株の市中感染を確認…専門医「第6波が来るのはほぼ確定的」 浜松市
新型コロナに感染した大阪府内の親子5人のゲノム解析をしたところ、30代の夫婦と10歳未満の娘の3人が、オミクロン株の陽性と22日、確認されました。この家族は全員、海外への渡航歴はなく、夫婦はワクチンを2回接種済みでした。
国内初となるオミクロン株の市中感染確認に、静岡県のコロナ専門家会議の委員でもある浜松医療センターの矢野邦夫医師は。
浜松医療センター感染症管理特別顧問・矢野邦夫医師:「決して大阪だけで感染が起こっている訳でなく、たまたま大阪で感染が見つかったと理解すべきだと思う、すなわち、東京都か横浜とか、大都市を中心にもうすでにウイルスがあちらこちらに入り込んでいるんじゃないか。このオミクロン株ですね、第5波のデルタより明らかに感染力が強いものですから、1月になるとたぶん静岡県でも見つかるのではないかと、もっと早いかもしれないが」
矢野医師はこう指摘した上で、第5波のような医療体制のひっ迫を引き起こさないために、年末年始における感染防止対策の徹底と3回目のワクチン接種の重要性を強調しました。
浜松医療センター感染症管理特別顧問・矢野邦夫医師
「(オミクロン株による)第6波が来るということは ほぼ確定的かなと思っている。オミクロンはデルタに比べて重症度が低いというか、あまり重症化しないような情報も出ているが、重症化が3分の1になっても感染力が3倍になれば結局医療ひっ迫は引き起こされてしまう。きっちりマスクを着用する、そしてワクチンを打てる方はワクチンを打つ、これによってかなり抑え込むことができるのではないかと考えている」