コロナ感染者急拡大 静岡県の担当者「もはや日々何人というのは意味がない」 若い世代を中心にワクチン接種呼びかけ

 22日までの1週間、静岡県内の新型コロナ新規感染者は2万2349人。前の週と比べ、1万人以上の増加です。全国的に感染者が急激に増えるなか、県内では20日、新規感染者が3724人と過去最多を数えると、翌21日には4734人、さらに22日は5890人と、3日連続で過去最多を更新。これまでにない急速な感染拡大に直面しています。その要因の1つが、オミクロン株の変異種「BA.5」。「BA.2」よりも およそ1.3倍 感染力が強いとされていて、県内でもすでに半数近くが置き換わっています

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コロナ感染者急拡大 静岡県の担当者「もはや日々何人というのは意味がない」 若い世代を中心にワクチン接種呼びかけ

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静岡県担当者「日々何人というのはもはや意味がない」

 ただ、県の後藤参事は22日のの会見で…。

画像: 静岡県担当者「日々何人というのはもはや意味がない」

静岡県 後藤幹生参事(22日)
「日々 何人というのは、もはやこの状況では意味がないということを皆様方共通の認識をお願いしたい。1週間で1日平均にすると、本日(22日)は2万2349人。それを7で割ったものが1週間の平均ですから3193人ということになる。これは予想の範囲に入っていると申し上げました。だからこれでいきますと、例えば1週間後の時には3500人から5000人の間にくるとなりますので、例えば1日平均が4000人だったとしたら、1週間で2万8000人となります。そうすると多い日は7000人もあるかもしれないし、少ない日は2000人とかもあるかもしれない。月曜とかには。そういう状況。(このままだと)1週間で平均すれば4000人という可能性がある」

 県は重症患者がいないことなどから、感染状況を示す国の評価レベルを5段階中上から3番目の「レベル2」のままに据え置きました。

無料のPCR検査再開

画像: 無料のPCR検査再開

 こうした感染状況のなか、感染に不安を感じた県民を対象にした無料のPCR検査事業が19日から再開されました。静岡市中心部にある民間の検査センターでは、検査待ちの列が…。

検査を受けに来た人:「ちょっと最近増えているので、心配なのもあって念のために受けとこうかなと。(感染者数は)山があるから、いつかはくるのではないかと思っていたが、最近は慣れもあるから怖い」
             
 こちらの検査センターでは、症状のない人のみ検査を受けることが可能。
無料検査再開初日は、用意した90人分の予約枠がすべて埋まったといいます。

アール・アンド・オー 小柳雅子さん:「皆さん何らかの形でご家族とかご友人、職場や学校、濃厚接触者というふうに断定されないけど、感染が心配になられた方がご利用になることが多い」

 県の無料検査事業は、来月末までの予定です。

3回目ワクチン接種率 2~30代は半数ほど

 こちらは袋井市にある県の大規模接種会場。19日、モデルナ製のワクチンで3回目と4回目の接種が行われていました。

4回目接種 御前崎市60代女性:「やっぱり感染者が増えているので年齢的にも(接種は)早い方がいいと思って来た」

4回目接種 袋井市70代男性:「病院に行くので、結構人と接する機会が多いものですから」

画像: 3回目ワクチン接種率 2~30代は半数ほど

 この日は72人の枠に対して、20人の予約があったということです。県全体の3回目のワクチン接種率は、21日時点で64.4%。とはいえ、この数字を押し上げているのは、接種が順調に進む高齢者です。65歳以上の高齢者で90%を超えている一方、30代では52.6%、20代では50.6%と、いずれも半数ほどにとどまっています。2回目まで接種した人の3人に1人は、まだ3回目を打っていない状況です。

静岡県新型コロナ対策推進課 嶋悠一郎主査:「最近、感染者が増えているので、7月中旬になってからこれまでの倍ぐらい接種を受ける人が増えている」

 県の大規模接種会場は現在、袋井市と静岡市、沼津市の県内3カ所に設置されています。感染の急拡大を受け、一部会場で予約が増加している傾向もあるそうですが、まだ全体の枠には余裕があるといい、県は若い世代を中心に接種を呼び掛けています。