【新型コロナ】学校に通う未成年者の食事会クラスター　県「屋外でも安心できない。回し飲みも注意して」　静岡県

　10日明らかになった、県西部の学校に通う未成年による食事会でのクラスター。参加していた15人全員が未成年で、そのうち8人の陽性が確認されました。

後藤幹生参事：「屋外と屋内のホームパーティーと連続していたというか、バーベキューもしたし、屋内で食事もしたし、両方あったと聞いています。外のバーベキューであっても安心できないということがひとつ。あと、食事のときに回し飲みなどがされていたと聞いているので、そこを注意していただきたい」

　15人の居住地は、浜松市と県西部のその他の市や町にまたがっていて、県は年代や学校名については公表していません。後藤参事は4月中旬以降に県内で発生したクラスターはほぼ変異株であることから、今回も変異株クラスターの可能性が高いとの見解を示しました。

後藤幹生参事：「変異株に関しては30代でも重症化するとされている。未成年の方たちは軽症で済むかもしれませんけど、その両親や祖父母は重症になる可能性があります。ということは、家族に対して危機的な状況になってしまう可能性があるわけです、未成年の会食が」

静岡県西部は「市中感染が起きている」

　クラスターが発生した県西部では、10日時点の病床使用率が44．0％。ひっ迫の目安となる20％を大きく上回っています。

後藤幹生参事：「西部は、感染経路不明が多い。感染経路不明が多いということは、市中感染が県西部地域で起こっている」

　11日まで4日連続で新規感染者が50人を上回っている静岡県。直近1週間の10万人あたり感染者数は9．6人となり、県が懸念する、来週にもステージ3の基準を超えるペースで感染者が急増しています。

後藤幹生参事：「5月10日を含む1週間で、のべ325人の1週間の新規感染者数となっています。1週間前の239人と比較すると、約1．36倍で、その前の1週間も1．4倍程度の増加傾向にあったので、ほぼ一定のスピードで増えていることがわかる。国のステージ3の15人に向かって増えている。このままいくと、この通りになってしまうということが懸念される状況」

　　　　　（5月11日放送）