子どもの感染広がる…10代以下1週間で360人 児童クラブや保育園でクラスター 静岡県

 子どもの感染が急増しています。静岡県内では先週に1週間で360人の10代以下の感染が判明するなどこの1カ月余りで、未成年の感染者が11倍に急拡大しています。子どもが関連するクラスターも相次いでいます。静岡市では30日、小学校の児童クラブでクラスターが確認されました。

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静岡市の児童クラブでクラスター 黙食徹底されず

静岡市会見
「このクラスターは清水区内の児童クラブで発生したもの。利用者74人のうち児童7人が感染が判明。残りの児童67人を濃厚接触者に特定して自宅待機をお願いしている。昼食やおやつの時間に黙食が徹底されていなかったことが確認されている」

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 クラスタ―が起きた児童クラブの利用者は、全員同じ小学校の子ども達です。陽性者と濃厚接触者あわせ74人もの児童が2週間の出席停止となっていますが、この小学校は、30日から通常通り夏休みを終え、授業を再開したといいます。休校という判断はなかったのでしょうか。

静岡市会見
「学校内でどれだけ感染拡大の可能性があるかということを踏まえて判断をするわけだが、今回は夏休み中の感染だった。なので、原則、児童クラブを利用していない児童とは接触がないことから、感染の可能性がないと考えられる。先程説明した陽性者と濃厚接触者のお子さんは出席停止とした上で、それ以外のお子さんについては学校の臨時休業は実施せず、予定通り本日から学校を再開するということになる」

静岡市会見
「授業などの教育活動は計画通り実施をするが、長期の自宅待機となるお子さんについては、電話や家庭訪問などによって健康状態の把握や不安や悩みもあると思うので、そういった相談を行うとともに、学習プリントやオンラインの活用によって、しっかりと学びを保証していきたいと考えている」

伊豆市の保育関係施設や牧之原市の保育園でもクラスター

画像: 伊豆市の保育関係施設や牧之原市の保育園でもクラスター

 静岡市の児童クラブ以外にも、30日は伊豆市の保育関係施設で園児6人が、29日は、牧之原市の保育園で園児ら11人が感染するクラスターが発生しています。

 あすから9月。県内では、夏休みを31日まで延長した自治体を含め、あすにはほぼすべての小中学校で学校が再開されます。

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「夏季休暇が終了し、人流が拡大する時期を迎えているが、外出そのものを必要最低限にしていただき、人と人との接触をできるだけ避けてほしい」

 静岡市は、先週文科省が示したガイドラインなどをもとに休校や学級閉鎖などの判断は行わなかったと説明しました。