2回目の接種始まる 病院長「第4波が起きても、患者を治療できる」 静岡・掛川市 中東遠総合医療センター

 静岡県掛川市にある中東遠総合医療センターでは、2日から新型コロナワクチンの2回目の接種が始まりました。静岡県内では、きのう1日までに医療従事者約2万人の接種が終わっていて、早いところでは2回目の接種に入っています。中東遠総合医療センターでは、先月11日から1085人に1回目の接種が行われ、きょう2日から今月30日まで2回目の接種が行われます。

画像: 2回目の接種始まる 病院長「第4波が起きても、患者を治療できる」 静岡・掛川市 中東遠総合医療センター

中東遠総合医療センター 宮地正彦院長:「やはり第4波と言われるものが今後起こってくる たぶん4月の終わりか5月の初めに。4月中に全員が2回目の接種を終えておけば、私たち職員は非常に免疫力が高く非常に強い防御をもっているので、感染の患者を治療できると思っている」

副反応に備え、医師と看護師が待機

鈴木誠記者:「接種後はこちらで副反応がないか様子をみる」

 副反応に備えるため、接種会場内に医師と看護師の待機場所が設けられ、接種を受けた人はそこで30分待機し、解熱剤も配布されました。

接種を受けた職員:「1回目のとき腕のだるさがその日のうちに出たので、また出るのかなということと、熱が出ることもあるらしいので、2回目で熱がでたらちょっといやだなあと」

 米ファイザー製のワクチンについては、発熱やだるさなどの副反応が1回目より2回目の接種後に多くみられるという報告があります。厚労省の調査では、37・5度以上の発熱が1回目の接種では3%だったのに対し、2回目では36%、だるさが1回目は23%だったのに対し、2回目では67%と2回目の方が大幅に上昇しています。

中東遠総合医療センター 宮地正彦院長:「2回目は副反応がちょっと強く、熱が出て痛みが強い場合があるが、各部署を3グループほどに分けて休みの人が出てもいいような態勢で接種を進めることにしている」

 中東遠総合医療センターではきょうの接種した68人のうち、アレルギーを持っていた男性1人が「ふらふらする」と気分が悪くなり、念のため車いすで別室に移動し安静にしたということです。他にももう1人に副反応が出ましたが、いずれも重い副反応であるアナフィラキシーとは判断されませんでした。

アナフィラキシー疑われる10人のうち9人が女性

県内ではこれまでにアナフィラキシーが疑われる副反応が10人報告されていますが、そのうち9人が女性だったことがわかっています。なぜ女性に副反応が多いのでしょうか。

静岡県会見(1日)
「広く推察されているのは、ポリエチレングリコールという成分が、現在日本で使われているファイザー製薬さんのワクチンには含まれている。そのポリエチレングリコールという成分は、保湿のような効果があるんですかね、化粧品に含まれていると。ということで、日々ポリエチレングリコールが入っているお化粧品をよく皮膚に塗られる女性の方が、そのポリエチレングリコールに対してアレルギー体質を持っているという可能性が高くなると、まことしやかに言われているというところです」