「感染者千倍だけど、人出は変わらない」静岡県担当者がワクチン接種を訴え 国の評価レベル2は「感染拡大初期」だが各指標はレベル3一歩手前
静岡県内では16日までの1週間で、2万5649人の新型コロナ感染者が確認されました。先週の1.34倍です。県内でも急速に増加する新型コロナ感染者。川勝知事が警戒を呼びかけました。
静岡県 川勝平太知事(16日):「感染拡大のスピードが明らかに加速しています。このまま感染拡大が続いた場合、この夏に発令した医療ひっ迫警報を再度発令することもあり得るということであります」
現在、静岡県の感染状況は、国の評価レベル2の「感染拡大初期」です。しかし、川勝知事は、すでに各指標がレベル3の一歩手前まで近づいていると説明。8月に発令した「医療ひっ迫警報」を再び出す可能性もあるといいます。病床使用率は、県全体で56.2%、中部では64.5%になっています。
人流増加も懸念
県は16日の会見で、夜間の人流の増加を指摘しました。
静岡県健康福祉部 後藤幹生参事(16日):「人出の状況ですが、静岡市両替町の午後9時の人出は、最近急速に増加している。昨年の年末と同じレベルとなっていますが、昨年は感染者がほとんどいなかった。日に数人という時もございましたので、今は日に数千人ですので1000倍多いんですけども、人出は変わらない状況になっています」
医療のひっ迫を防ぐために、県が強く訴えているのが積極的なワクチン接種です。
後藤参事:「特に高齢の方や基礎疾患がある方と接することが多い。家族でいらっしゃる場合には、ぜひオミクロン対応ワクチンですね。感染力が強い株に対しても、オミクロン対応ワクチンは効果が期待できるというデータが諸外国から集まってきています。県の大規模接種会場3会場では、新しい変異株BQ.1等にも効果が期待できるBA.5対応ワクチンのモデルナワクチンを現在、接種をすすめています。予約状況は7割程度予約埋まっていますが、3割程度空いてますので、ぜひ3会場、特に週末ですね、ご検討お願いしたいと思います」