【新型コロナ】40代以下のワクチン接種始まる 想定上回る予約で医師の負担増 静岡市
小林孝也記者:「静岡市では、きょうから40代以下のワクチン接種が始まりました。こちらのクリニックでも朝からワクチンの接種が進められています」
27日から新たに12歳から49歳の市民を対象にしたワクチン接種が始まった静岡市。静岡市内のクリニックでは、午前、12人が接種に訪れました。
接種した人:「本来だったらもう少し早めにというのがあったけど、コロナにかかった時に少しでも軽減できれば、その一つの不安材料をなくすということではよかった」
安堵の表情を見せたこちらの女性ですが、接種のスケジュールをめぐる市の情報発信の在り方には不満もあるといいます。
接種した人 40代:「いつ始まるのかという情報が不十分と感じた。私たちの世代はどうしても昼間仕事をしているので、なかなか情報入りにくい。もう少し隅々まで(情報が)行き届くことをしてほしかった」
予約枠追加で医師の負担も増加
静岡市は40代以下の接種予約を15日から始めたものの、市の想定を上回る予約があったため、急きょ、およそ1万5000人分の予約枠を追加していました。
接種加速を急ぎたい静岡市ですが、急な方針転換でクリニックからはこんな声も。
医師:「当初想定していたワクチンの接種枠、許容量を提出していて、それに合わせてやっていたが、直近でもっと増やせないかと市の方からきて、枠をだいぶ増やしたけど、通常の診療もやりながらなので、負担が増えていることは否めない」
1日で最大36名の接種をする日もあり、予約もほぼ埋まっているといいます。
それでも、静岡市のワクチン接種率(23日時点)は42.7%と、県全体の平均(47.9%)を5%ほど下回っているだけに、若い世代の接種が進むことへは期待感も強いようです。
医師:「ウイルスを抱えている人が減るから、そういう意味では流行が起きても小さい波で済むというメリットは大きいし、変異株も人間が抱えこまなくなれば変異も起きにくいだろうから、そういう意味でもワクチンを積極的に打っていただきたい、若い方も打っていただきたい」
29日からは市内の大規模接種会場でも40代以下の接種が始まり、静岡市は11月7日までに希望する市民への接種を終える方針です。