2011年の指名手配の詐欺グループリーダーを成田空港で逮捕 被害は全国で230件 被害総額はおよそ3億円
警察官などを装って中国から電話をかけ、現金を騙し取ったとして指名手配されていた詐欺グループのかけ子のリーダーが逮捕されました。
詐欺と窃盗の疑いで逮捕されたのは、東京都港区生まれの無職の男(45)です。県警によりますと、男は2009年、宮城県の当時74歳の女性に警察官や金融庁職員を装い電話をかけてキャッシュカードを騙し取り、5回にわたりATMから現金およそ200万円を引き出した疑いがもたれています。
容疑者の男は、中国を拠点とする詐欺グループのかけ子のリーダーで2011年に指名手配されていて、きのう成田空港に戻ったところを逮捕されました。すでに時効から6年が経過していますが、男は海外へ逃亡していたため、時効はこれまで停止されていました。※詐欺罪の時効は7年
詐欺グループの規模はおよそ60人で、被害は全国で230件、被害総額はおよそ3億円に上っています。中国から日本へ電話をかけ、キャッシュカードを騙し取る手口で22道県の警察が合同捜査本部を設置して捜査を続けてきました
今回で全員が逮捕され、警察はこのグループによる一連の詐欺事件の全容解明を進めています。