【袴田事件】検察提出の新証拠却下を…弁護団が静岡地裁に要請へ「審理の蒸し返しに当たる」
いわゆる袴田事件の再審を巡り、弁護団らは検察が提出する新証拠を却下するよう静岡地裁に求めることがわかりました。
袴田事件の再審公判に向け、29日午後、弁護団らが会議を開き31日に静岡地裁に提出する意見書の内容などについて話し合われました。袴田さんの犯行着衣とされる血染めの5点の衣類を巡っては、再審を認めた東京高裁は、捏造の可能性が高いなどと指摘していました。しかし検察は袴田さんの有罪を主張し、再審で法医学者の鑑定書など新たな証拠を提出する方針を示しています。
関係者によりますと、こうした検察の主張は5点の衣類を袴田さんの犯行着衣だとする立証ができておらず、「審理の蒸し返しに当たる」として、裁判所に却下を求める意見書を提出する方針が決まったということです。
9月12日には5回目の三者協議が開かれます。