【袴田事件】再審の進行に協力を…弁護団が高検に申し入れ 検察側「引き延ばすつもりはない」

 いわゆる袴田事件の再審=裁判のやり直しについて、袴田巌さんの弁護団が有罪立証しないよう検察側に申し入れを行いました。

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【袴田事件】再審の進行に協力を…弁護団が高検に申し入れ 検察側「引き延ばすつもりはない」

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 袴田さんの弁護団は20日午後、東京高検を訪れ、袴田さんの有罪立証をせず、公判の進行に協力するよう求める申し入れ書を提出しました。

 袴田事件をめぐっては再審=裁判のやり直しが確定していますが、10日に静岡地裁で行われた三者協議で、検察は「立証方針を決定するまで3カ月必要」との考えを示しました。

 これに対し、袴田さんの支援者は18日、静岡地検を訪れ、公判の早期開始と有罪立証の放棄を求める要請書を提出。19日は日本弁護士連合会も早期開始と無罪判決を求める声明を発表するなど、検察に対し反対する動きが出てきています。

 弁護団も検察が要求した「3カ月」という期間はおかしいと強調します。

袴田事件弁護団 角替清美弁護士:「本日改めて3カ月という期間は間違っていると。しかも有罪立証することはあってはならない。ないと思うんですけど」

 弁護団によりますと、申し入れには東京高検の事件の担当検察官が対応し、「引き延ばしにするつもりはない。今後については、地検が担当なので地検が対応する」といった趣旨の話があったということです。