パトカーから逃走の男、4キロにわたり信号無視など繰り返したか 乗っていた車は他人名義 静岡市

 8日、静岡市駿河区の静岡大橋付近の交差点で、パトカーの追跡を振り切ろうとした乗用車が信号待ちの車に次々とぶつかり、8台が損傷、2人がけがをしました。運転していた男は車を降りて逃走し、現在も確保されていません。

画像: パトカーから逃走の男、4キロにわたり信号無視など繰り返したか 乗っていた車は他人名義 静岡市

小林歩記者:「静岡市駿河区の長田街道でも、逃げる黒い車が目撃されていました。パトカーがサイレンを鳴らして追跡していったということです」

 その後の取材で、静岡大橋付近で事故を起こす前にも、男が危険な運転を繰り返していたことが分かりました。

 発端はきのう午後1時ごろ。警察によりますと、駿河区丸子のコンビニで、パトロール中の警察官がナンバープレートにカバーをかけ、窓に黒いフィルムを付けた黒のレクサスを見つけました。パトカーで近づいたところ、車は急発進し逃走を始めたということです。

 男はその後、裏道に入ったり、信号無視などを繰り返したりして約4キロにわたり逃走。駿河区でも交差点を急スピードで曲がる車が目撃されています。最終的には静岡大橋を超えた交差点で信号待ちをしていた車に、次々と追突していきました。
この事故で2人が軽いけがをしました。車をぶつけられた被害者は…。

被害者:「かすめるようにぶつけていった。あれよあれよと、あっという間の出来事だった。何なんだろうという感じで、怒りと呆れる声を聞いた」

被害者:「ぶつかる前から、ずっと後ろでぶつかっている音が聞こえていた。そんな人が間近にいるというのが、ぞっとした」

 事故直後に現場から逃走する男を捉えた映像をみると、黒っぽい服を着て走る男を警察官が追いかけていました。

動画を撮影した人:「警察が止まりなさいとしていたが、レクサスがブレーキを踏んだり、蛇行運転をしたり嫌がらせをしていた。警察がレクサスの運転手に近づく瞬間に、交差点の方にすごいスピードで逃げていくのが分かりました」

 目撃者の話によると、男は南側に走って逃げていったということです。

小林歩記者:「この先で警察官は男の姿を見失ったということです。男は現在も逃走中です」

いまは男が確保されていない状況に、現場近くで働く人も不安がぬぐえません。

現場近くで働く人:「ちょっと心配で怖い面もある」

現場近くで働く人:「学校も近いし、なんかなければいいけど。早く捕まってほしい」

 捜査関係者によりますと、男が乗っていた車は他人の名義だということです。警察は残された車を調べるなどして、男の行方を追っています。