パトカーから逃走の男、4キロにわたり信号無視など繰り返したか 乗っていた車は他人名義 静岡市
小林歩記者:「静岡市駿河区の長田街道でも、逃げる黒い車が目撃されていました。パトカーがサイレンを鳴らして追跡していったということです」
その後の取材で、静岡大橋付近で事故を起こす前にも、男が危険な運転を繰り返していたことが分かりました。
発端はきのう午後1時ごろ。警察によりますと、駿河区丸子のコンビニで、パトロール中の警察官がナンバープレートにカバーをかけ、窓に黒いフィルムを付けた黒のレクサスを見つけました。パトカーで近づいたところ、車は急発進し逃走を始めたということです。
男はその後、裏道に入ったり、信号無視などを繰り返したりして約4キロにわたり逃走。駿河区でも交差点を急スピードで曲がる車が目撃されています。最終的には静岡大橋を超えた交差点で信号待ちをしていた車に、次々と追突していきました。
この事故で2人が軽いけがをしました。車をぶつけられた被害者は…。
被害者:「かすめるようにぶつけていった。あれよあれよと、あっという間の出来事だった。何なんだろうという感じで、怒りと呆れる声を聞いた」
被害者:「ぶつかる前から、ずっと後ろでぶつかっている音が聞こえていた。そんな人が間近にいるというのが、ぞっとした」
事故直後に現場から逃走する男を捉えた映像をみると、黒っぽい服を着て走る男を警察官が追いかけていました。
動画を撮影した人:「警察が止まりなさいとしていたが、レクサスがブレーキを踏んだり、蛇行運転をしたり嫌がらせをしていた。警察がレクサスの運転手に近づく瞬間に、交差点の方にすごいスピードで逃げていくのが分かりました」
目撃者の話によると、男は南側に走って逃げていったということです。
小林歩記者:「この先で警察官は男の姿を見失ったということです。男は現在も逃走中です」
いまは男が確保されていない状況に、現場近くで働く人も不安がぬぐえません。
現場近くで働く人:「ちょっと心配で怖い面もある」
現場近くで働く人:「学校も近いし、なんかなければいいけど。早く捕まってほしい」
捜査関係者によりますと、男が乗っていた車は他人の名義だということです。警察は残された車を調べるなどして、男の行方を追っています。