犯行時にできたか…容疑者の遺体にやけどの痕 放火殺人事件で被害者の同級生を書類送検…犯行後自殺か 静岡・掛川市

 男の体の一部には犯行時に出来たとみられるやけどの痕があったことが分かりました。静岡県掛川市で起きた放火殺人事件で、捜査本部は事件後に岐阜県で遺体で見つかった被害者の同級生の男を殺人と放火の疑いで、容疑者死亡のまま書類送検しました。

画像: 静岡・掛川市の現場

静岡・掛川市の現場

 書類送検されたのは掛川市の当時31歳の無職の男です。容疑者は4月、当時31歳の男性が住んでいた集合住宅の一室に石油系の燃料をまき、火を付けて男性を焼死させた疑いが持たれています。

 事件の4日後には、岐阜県内の山の中で現場から走り去った乗用車が発見され、車内から容疑者が遺体で見つかっていました。遺書は見つかっていませんが、死因は一酸化炭素中毒で、自殺とみられています。警察は、事件当日に容疑者が現場から立ち去る様子が確認されていることや、体の一部に犯行時に出来たとみられるやけどの痕があったことなどから犯行に関与したと断定したということです。

 警察によりますと、容疑者は男性の小学校時代の同級生で、これまでの捜査で2人の間にトラブルは確認されていないということです。

 また、焼け跡からは複数の刃物が見つかっていますが、凶器とみられる刃物は特定できていません。