静岡県で今年度逮捕された教師9人　懲戒処分は12件　今月は不祥事根絶強化月間だった

県教育委員会教育総務課　貝瀬佳章参事:　
「（過去の年間逮捕者は）2人ないし3人が平均だったと理解していた。ただ今回は9人ということで、ちょっとこれまでにない数値であり、継続した対策では立ち行かないのではないかと強く感じている。安心安全な学びである学校、そして地域・保護者から支援や協力を受けるはずの学校。こういった部分について信頼に応えられているかどうかというと今現状は非常に厳しい状況にあると考えている」

相次ぐ教師の逮捕。

浜松市の中学校の男性教師以外にも、1月26日には袋井市の小学校に勤務する男性教師（28）が、10代の女性に対する強制わいせつの疑いで逮捕されたほか、28日には車で人身事故を起こしたとして、清水町の公立中学校の男性教師が逮捕されています。

　今年に入って、すでに3人の教師が逮捕されていて、今年度で見ると逮捕者は9人となり、昨年度の2人に比べ7人増えています。

事件や事故だけではありません

県教育委員会は26日、県中部の県立高校の20代の男性教師が、勤務する高校の女子生徒にセクハラ行為をしたとして、この教諭を停職4カ月の懲戒処分とするなど、今年度の教職員の懲戒処分は12件にのぼります。

県教育委員会　池上重弘教育長　4月:
「教職員一人ひとりが崇高な使命と職責を十分に理解し、倫理観と規範意識をより一層高め、職務の厳正保持に努め、自分の学校からは絶対に不祥事を出さないという強い決意を持って向かっていただければと考えている」

不祥事根絶強化月間

　県教委は去年4月からすべての公立学校で再発防止策を議論するなどのグループワークを実施。

　さらに去年12月から今月にかけては、不祥事根絶強化月間として研修などを行っていたと言います。

県教育委員会教育総務課　貝瀬佳章参事
「全員が自分事として、言葉を変えれば他人ごとにしない。今一度信頼に応える、こういった言葉をしっかり胸に置いて、もう一度やれることはもちろん継続してやる。今一度拡充したり新規に取り入れたりする対策を掲げて全力で取り組んでいきたい」