送迎バス女児置き去り死亡事件のこども園が1カ月ぶり再開 すでに14人転園…前理事長に続き副園長と担任も退職 静岡・牧之原市
静岡県牧之原市で送迎バスに3歳の園児が置き去りにされ死亡した事件で、休園を続けていた川崎幼稚園が3日、再開しました。
久須美舞記者:「午前8時45分です。園児らが保護者と手をつなぎ幼稚園に入っていきます。園からは時折おはようと元気な声も聞こえてきます」
9月5日、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で、送迎バスに置き去りにされた3歳の女児が熱射病で死亡しました。
事件後、休園が続いていた園は3日、保育園部を再開し、在園していた167人のうちおよそ60人が登園しました。6日からは幼稚園部を含む全体が再開します。
専門家の意見も踏まえ見直された安全管理マニュアルでは、これまで登園後に1度行われていた園児がいるかどうかのチェックを4回に増やしたということです。
また、園は、送迎バスのマニュアルも作成していますが、安全対策が十分に検証されていないとして、当面の間、運用は行わないとしています。
一方で、遠足などの園外保育では、園児がバスに乗る際と乗っている間、降りる際にも園児の確認をし、チェック体制の強化を
行うとしています。
増田多朗新理事長:「慣れであるとか、そういったものが事故の原因となりましたので、まずは複数回チェック体制をするということに重きを置きました。納得していただけるような幼稚園を目指してまいりたいと思います」
牧之原市によりますと、3日までに在籍していた園児167人のうち22人が転園の希望を出していて、そのうち14人が転園しました。
また園によりますと、前理事長に続き、杉本智子副園長と担任が先月30日に退職したということです。