袴田事件 東京高裁で再審開始を求める三者協議 検察側も弁護側も年内に最終意見書を提出する方針
袴田事件の再審開始を求める三者協議が東京高裁で行われ検察側と弁護側、双方が年内にも最終意見書を提出する方針が確認されました。
袴田事件では、事件の1年2ヵ月後にみそ樽から、犯人が着ていたとされる血液の付いた「5点の衣類」が見つかっていてこの血液の色をめぐり弁護団と検察の意見が食い違っています。
先月から法医学者の証人尋問が行われていてきょうは弁護側の科学者の尋問が行われました。弁護団によりますと証人の科学者は検察が行っているみそ漬け実験について「実際に衣類が見つかったみそ樽と比べてみその量が大きく異なり実験としては不十分」と証言したということです。
また、11月に検察の実験を裁判所と弁護団が視察することも決まりました。きょうで実質的な審理は終了となり年内にも双方が最終意見書を提出する方針を確認したということです。
袴田ひで子さん「再審開始は目に見えていますが裁判は決定が出なきゃ分かりませんので何とも言えないですが私は確信しております」