【観光バス横転】富士山五合目の観光客「（この道は）スピードが出る、帰りは怖い」　ブレーキ利かなくなる「フェード現象」とは　静岡・小山町

事故現場を走行した観光客は

週末、土曜日の富士山5合目。あいにくの天気ではあるものの、観光バスや乗用車の姿が。そうした中、観光客が口にしたのは、先週木曜に発生した観光バス横転事故についてです。

（神奈川から　60代）
「え！と思いました。プロが運転しているのに何でこんなことになるのか。前にもスキー客の事故がありましたよね。ちょっと信じられない、私からすると。私でさえエンジンブレーキをなるべく使うようにしているが、それを使わないで運転するとか」

Q.それだけスピードを落とさないと下れない道？
「一番最後の下る所はすごいですね。スピードがガンガン出ちゃうので、エンジンブレーキを使って下ります」

●（神奈川から　50代）
Q車の運転はこの道の印象は？
「難しいと思う。カーブが急ですもんね。ブラインドのカーブなので、スピードが出ると、多分帰りは怖いのではないか。フェード（現象）は頭の中にあれば気をつけると思う」

●（御殿場から　50代）
「ニュースを聞きつけてどうだったかなと様子を見に来た。自家用車でも狭くて坂道で急なので、やっぱり厳しい道だなと思った。今も観光バスとすれ違ったが、やっぱりあの大きさで狭い道路ですから、かなり厳しい運転になると思う。やっぱり山道に慣れていないと危ないと思う」

フェード現象が起きた可能性も　フェード現象とは?

おととい御殿場警察署では、フードを深くかぶり警察官に連れられていく男の姿が。過失運転致死の疑いで送検された、観光バスの運転手（26）です。

警察の調べで、運転手は「ブレーキが利かなかった」と供述していて、警察はブレーキを使いすぎた時にブレーキが利かなくなる「フェード現象」が起きた可能性もあるとみて調べています。

フェード現象とはいったいどういったものなのか。実際に全国の自動車教習所などで使われている解説動画によると…。

●　フェード現象について ※提供動画　株式会社ノイマン
「下り坂などでフットブレーキ、または前後輪ブレーキを使いすぎると、ブレーキパッド、ディスクが過熱して摩擦力が急激に減少しブレーキの利きが悪くなります」

　警察は、あす午前11時から御殿場市内のメーカーでバスの検証を行い、ブレーキに異常がなかったかなど調べるとしています。