きっかけは香港出身で東京在住という女性からのツイッター…２００万円分の仮想通貨だまし取られる　増加傾向にある国際ロマンス詐欺の手口は　静岡

　「国際ロマンス詐欺」とは相手に恋愛感情を抱かせて、現金をだまし取る詐欺の手口。この日は２００万円分の仮想通貨をだまし取られたという男性から返金や損害賠償請求に関する相談が寄せられました。

　被害にあった男性は福岡県在住の３０代。ある時、香港出身で東京在住という女性からＴｗｉｔｔｅｒでメッセージが届いたといいます。女性から部屋の様子といったプライベートな写真が送られてきたことで、男性は女性に興味を持ちメッセージをやりとりしていく中で、女性から投資話を持ち掛けられました。男性が紹介された海外の仮想通貨取引所に１万円を入金したところ、次の日にはそれが２万円に。

　これをきっかけに男性は女性を信じ込み、合せて２００万円を入金してしまいました。その後、男性が仮想通貨を引き出そうとするとシステムがロックされ、引き出すことができなくなっていました。取引所に問い合わせると、「７２時間以内に５０万を支払えば返金する」と言われ、
そのことを女性に相談すると「払ったらいい」と言われたといいます。ここで男性はおかしいことに気づき、今回の電話相談会で相談をしたといいます。

青柳恵仁弁護士：「いま全国的にＳＮＳや出会いを目的とするアプリケーションを通じて、特に異性でかつ海外の方と名乗る方の紹介や案内で、投資を試みてトラブルになるケースが非常に多い。片言の日本語で近づいてくる。不慣れな人が日本語を使うと情が移って、一緒に話してみようかなっていう心情になる、そういったところがロマンス詐欺の一番の特徴、人の情を悪用する。傾向としては金額が大きい。この方も２００万円だったが、１００万円単位の話が全然ざらではない。プライベートな写真で豪華な料理の写真を載せているとか、ある程度の資力・経済力が見えてくると思う。そういったのもターゲットの一つの選択の材料にされている」

　年々増加傾向にある国際ロマンス詐欺。青柳弁護士は被害を防ぐためにもまずは相談をしてほしいといいます。

青柳恵仁弁護士：「弁護士は守秘義務があるので心配なくちょっとしたことでもいいので相談いただければと思う」