静岡・菊川市の大規模な断水は4日目で解消へ 50年前に設置した水道管の破損が原因か
原川朋華記者:「断水の発生から4日目です。市役所ではきょうも午前7時から給水車が設置され、訪れた人たちが水をくんでいます」
20日深夜から菊川市の一部で発生した断水。23日も市内3カ所で住民に給水を行いました。
給水に来た女性:「水は朝は出ていて、ただ水が茶色かったので、お皿洗ったりとか歯磨きに使うのは嫌だなと思って水をもらいに来た感じ」
給水に来た男性:「朝チョロチョロ出るんです。夜中にたまった分が出ていると思うが、ちょっと色が良くないのと、すぐに止まる」
菊川市によると、断水や水圧の低下は、市内の六郷地区、河城地区、西方地区などおよそ6700世帯で発生。その後、菊川市西方地区で水道管が破損しているのが見つかりました。これが断水の原因とみられています。
50年前に設置されたというこの水道管。劣化のため破損したとみられ、22日夜から23日朝にかけて、新しい水道管に取り替えられました。
この工事で断水は解消され、一部で確認されていた水圧の低下も、午後になっておおむね改善したとみられます。
断水が続いた住宅では
断水が続いていた、菊川市沢水加の住宅です。午前10時半、水道の蛇口をひねると…。
Q.今って水圧どうですか?
山田治夫さん(82)「今はこうやってだいぶ出るようになったが、だいぶ空気が混ざっている状態で」
「もうこれが、きのうから少しずつ出た水とそれとけさ出たので、これはもうきれいな水。こちらは3日前に捨てないように、どうも危ないなと、ここに貯めておいたもの。これをトイレに入れて使っている」
今回の断水の影響は飲食店にも…。
同じく菊川市沢水加にあるフレンチレストランの「サヴァカ」。21日の朝、オーナーシェフが仕込みのために店に行くと、水が全く出ない状態に。
21日も予約で満席でしたが、水道の復旧が見通せないため、早い段階で店を休むことを決断。次の営業日となる、25日の水曜日から再開する予定です。
西欧料理 サヴァカ 山口祐之オーナーシェフ
「一応、水曜日には予定通り再開予定です。というのも、やはり今回の場合は、お店が入っている火災保険とか、食中毒の保険とか、すべて適用外ですし、市とか、そういうところの補償も見込めないので、仮に今の状況が完璧な状態じゃなくても、我々としてはやらざるを得ないという状況ですね」
静岡・菊川市 長谷川寛彦市長(23日午前11時半):「うまくいけばきょう中に本格復旧になればと今願っているところ。本当に市民の方には通常の生活、水の無いというところの生活でご不便をお掛けしたこと、本当に申し訳なく思っている」
菊川市によると、断水の原因とみられる破損した水道管の修繕が完了し、配水池の水量は回復してきているといいます。23日午後から徐々に水量を増やしていて、水の濁りなどが確認されなければ、23日中には通常の水量に戻る見込みです。