カツオ窃盗事件で「別ルート」にも関与か 会社社長ら再逮捕 新たにトラック運転手の男も逮捕 静岡・焼津漁港
静岡県の焼津漁港で盗んだカツオを鹿児島県に横流ししたとして、逮捕された水産加工会社の社長ら5人が別の窃盗にも関与したとして再逮捕されました。また新たに別のトラック運転手も逮捕されています。
久須美舞記者:「午前7時です。捜査員に連れられ容疑者が自宅から出てきました」
窃盗の疑いで逮捕された焼津市のトラック運転手の男(34)。男の自宅からは捜査員が押収した資料などを運び出しました。そして警察はきょう30日、すでに逮捕していた焼津市の水産加工会社社長(57)、鹿児島県の卸売販売業元代表で無職の男(65)ら5人も再逮捕しました。
警察によりますと6人は去年3月18日共謀し、焼津漁港で宮城県の船会社が水揚げした冷凍カツオおよそ8トン時価136万円相当を盗んだ疑いが持たれています。運転手の男を除く水産加工会社社長ら5人は、この事件の4日後にも別の宮城県の船会社が水揚げした10トンの冷凍カツオを盗んだとして、5月上旬に逮捕されていました。
船会社の被害届を受け、警察が捜査を進め漁港に設置された防犯カメラの映像などから、会社社長らの犯行が発覚したということです。抜き取られたカツオは、いずれも鹿児島県に運ばれ水産加工会社に販売されていたとみられています。
警察は、会社社長らが容疑を認めているかどうか明らかにしていません。また検察は会社社長ら5人の1度目の逮捕容疑については、30日付けで処分保留としています。