義母殺害事件で懲役18年求刑 被告「私は犯人ではありません」 静岡・地裁沼津支部
静岡県長泉町で義理の母親を殺害した罪に問われている女に対し、検察側は懲役18年を求刑しました。一方、被告の女は改めて無罪を主張しました。
起訴状などによりますと、長泉町の無職の女(33)は去年3月、長泉町下土狩の自宅で、同居していた義理の母(当時69歳)の胸を包丁で何度も突き刺し殺害した罪に問われています。
これまでの裁判で諏訪部被告は起訴された内容を否認し、無罪を主張しています。
地裁沼津支部で開かれた25日の公判で、検察側は「現場に残された証拠などから被告の犯行であることは明らか。事実を語らず責任逃れに終始していた。被告には強い殺意があり、危険で悪質な犯行である」として懲役18年を求刑しました。
これに対し、弁護側は「リビングで発見された黄色い布巾から被告、夫、義母のいずれでもないDNAが検出されていることや被告が真犯人を目撃していること」などから、第3者の犯行の可能性があると指摘しました。
被告は最終陳述で「義理の母たちと暮らした日々は8か月と短い間だったがとても幸せだった」と話し「私は犯人ではありません」と改めて無罪を主張しました。
判決は12月3日に言い渡されます。