第三者委「中2女子の不登校はいじめ」…「市教委の初動対応も遅い」と苦言 「いじめなかった」とした学校調査覆す 静岡・湖西市

 静岡・湖西市で2019年に当時中学2年生だった女性がいじめを受けたとして、市に調査を求めていた問題で、第三者委員会は「いじめの事実があった」という調査結果を公表しました。

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第三者委「いじめ認定」…「市教委の初動対応も遅い」と苦言も 「いじめなかった」とした内部調査覆す 静岡・湖西市

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第三者委員会 原道也弁護士:「端的に言っていじめがあった。重大事態であったという認定をした」

 第三者委員会の報告書によると、2019年湖西市立の中学校に通う当時2年生の女性が、部活動で同級生から無視されるなどして不登校となりました。学校側はこれまで内部調査の結果「いじめはなかった」としていました。しかし、女性本人への聞き取りが行われていなかったことなどから、おととし女性の保護者が市に調査委員会の設置を求める申立書を提出。弁護士や医師ら4人で構成する第三者委員会が調査してきました。

 その結果、第三者委員会は該当する行為があったといじめを認定。学校や市教委に対しても、初動対応が遅く、終始主導的な対応をしなかったと指摘しました。

 この報告を受け、いじめを受けた女性の母親が会見を開きました。母親は検証委員会の設置と関係者の処分を求めました。

母親:「いじめは認められた。4年間頑張ってきた甲斐があった」

 一方、湖西市教委の渡辺宜宏教育長は調査結果を受け
「法的解釈が甘く、辛い思いを長期化させてしまい大変申し訳ない。今後は組織的に対応できるようにしたい」とコメントしています。