「精神的に追い詰めた」…教師の恫喝で3階から飛び降り重傷 当時高校2年の女性が勝訴…県に220万円の損害賠償命じる 静岡地裁
当時、高校生だった女性が、教師に恫喝(どうかつ)されたことが原因で校舎から飛び降り重傷を負ったとして、損害賠償を求めた裁判で、静岡地裁は静岡県に220万円の支払いを命じました。
訴状などによりますと、県中部の県立高校に通っていた当時高校2年の女性は、2016年、男性教師から「お前は周りの人に必要とされていない」などと罵倒された直後に校舎3階の教室から飛び降り、両手首を骨折するなどの重傷を負いました。女性は、男性教師からの度重なる恫喝で起きた急性ストレス反応が原因などとして、男性教師や県などに合わせて550万円の損害賠償を求めていました。
26日、静岡地裁の菊池絵理裁判長は、「教師の発言は女性を精神的に追い詰めた。教育的指導の範囲を逸脱し、女性の急性ストレス反応で事故が発生したと認められる」とし、教師の度重なる恫喝と飛び降りの因果関係を認定。県に合わせて220万円の支払いを命じました。