国「損害賠償請求権は消滅」 旧優生保護法に基づいて実施された強制不妊手術に関する国家賠償請求訴訟 浜松市
旧優生保護法のもと不妊手術を強制されたとして、浜松市の全盲の女性が国に損害賠償を求めている裁判で、国側は再度、請求権が消滅していると主張しました。
浜松市の武藤千重子さん(73)は45年前、旧優生保護法に基づき、視覚障害を理由に不妊手術を強制されたのは憲法違反だとして、国に3300万円の損害賠償を求めています。
15日の裁判で国側は判例に基づき、20年以上経った原告側の損害賠償請求権は消滅しているとしました。
裁判のあと、武藤さんは次のように話しました。
武藤千重子さん:「今の私だったら本当に嫌か自分の判断できちんとできるのに あの当時の私は何も出来なかったんだな。その結果が今なんだと思って 障害者って弱いなって本当に思いましたね」