遺体の刺し傷は上半身に集中 静かな住宅街で一体何が… 遺体発見の集合住宅火災 静岡・掛川市

12日に静岡県掛川市で起きた集合住宅の火災で、焼け跡から見つかった遺体にあった刺し傷が背中や腹など上半身に集中していたことが、捜査関係者への取材で分かりました。

画像: 遺体の刺し傷は上半身に集中 静かな住宅街で一体何が… 遺体発見の集合住宅火災 静岡・掛川市 youtu.be

遺体の刺し傷は上半身に集中 静かな住宅街で一体何が… 遺体発見の集合住宅火災 静岡・掛川市

youtu.be

刺し傷は上半身に集中

 窓から噴きあがる真っ赤な炎。大量の黒煙も立ち上っています。

近隣住民:「すごいワーワー燃えていて、すごい火が出ていた、上から。そのうちに下の階へ移ってきた」「後ろのほうからドカンという音と風圧を感じて、ガラス片がバラバラと飛んできました。恐ろしかったです」

 12日午前、掛川市下西郷にある5階建て集合住宅で、付近の住民から「爆発音が聞こえた。火が出ている」と警察に通報がありました。火はおよそ2時間後に消し止められましたが、火元となった5階の一室を全焼し焼け跡のトイレ付近から性別不明の1人の遺体が見つかりました。この部屋に一人で暮らす男性(31)と連絡がとれていません。捜査関係者によりますと、遺体には何者かに刺されたとみられる傷が複数あり、背中や腹など上半身に集中していたことが新たに分かりました。遺体は一部に 重度のやけどがあり、損傷が激しくうつぶせ状態で見つかりました。警察はきょう遺体を司法解剖し、身元や死因の特定を急ぐとともに、殺人や放火の疑いも視野に捜査しています。急展開を迎えた今回の火事。一体、何が起きたのでしょうか。

遺体はトイレ付近で発見

原川朋華記者:「火事が起きてから2日が経ちました。関係者によりますと、同じ棟の住民の多くはホテルでの生活を余儀なくされているということです」

 火元の部屋は黒く焼け焦げ、窓枠も歪んでいます。布団が干しっぱなしになった部屋もあるなど当時、現場が騒然としたことを物語っています。きょうも現場周辺では遺留品を探しているのでしょうか、複数の捜査員が写真を撮る姿などが確認されました。この集合住宅の部屋の間取りは2K。玄関の横にキッチンがあり、隣にはトイレ。この付近で遺体が見つかりました。

林輝彦アナウンサー:「この辺りは静かな住宅街です。目の前には片側一車線の道路もありますが、車通りは多くありません。近隣住民によると、このあたりで物騒な事件は聞いたことがないといい、皆さん一様に驚いています」

Q.この辺りの治安はどうですか?
近隣住民:「全然問題ないところですね。いいところですよ。殺人事件っていうのは聞いたことないですね」

 火災が起きて以降連絡がつかなくなっている男性。近所の人によりますと、男性は2年前まで市内の別の場所で両親らと家族5人で暮らしていました。しかし、当時の家でも火災が起き、今の集合住宅に引っ越してきて男性以外の家族は同じ棟の別の部屋で暮らしているということです。警察によりますと、これまでに男性からトラブルなどの相談はなかったということです。