「お金を払わずに…」無人販売所の悩み 堆肥3袋900円払わず…防犯カメラに「その瞬間」がバッチリ 代金支払い示談に 静岡・袋井市
袋井市内の牧場に無人販売所があります。
要望が多く30年間無人販売を続ける
太田牧場代表 太田忠志さん:「堆肥を袋に詰めたものを無人で販売している。一袋300円。お客が(袋を)積み込んで料金箱にお金を入れる。いままでずっとやってきている」
牛のふんを使用した肥料を無人で販売している太田牧場。袋詰めの作業などを考えるとあまり儲けはないと言いますが、それでも客からの要望は多く、30年無人販売所を続けています。
太田牧場代表・太田忠志さん
「ホームセンターで台車に乗せる手間は省けるドアtoドアトラックや乗用車を横付けして積み込みができる」
たびたび起こる盗難…
しかし、お金を払わずに商品を持っていかれるケースはたびたび起きているそうで今年の1月には…。
太田牧場代表・太田忠志さん
「朝の8時ごろに『いっぱい買ってくださるお客さん』だと思って、(10袋分の)3000円を入れていただければ問題がなかったけど、7袋分の2100円だけ入れて行かれて、残りの3袋分の900円は未入金だった」
料金がわかりやすく掲示されているにもかかわらず、犯人は3袋分のお金を払わず持ち去ってしまいました。その時の様子が防犯カメラに収められていました。
太田牧場代表・太田忠志さん
「防犯カメラの映像を切り取った画像カメラの画像を確認して、警察に被害届を出した。この方が堆肥を持って行った人」
Q.太田社長の顔見知り?
A.「見たことはありませんでした」
Q.犯人の特定に防犯カメラは大事?
A.「そうですね。車種やナンバーが分かれば絞り込みができる」
発覚から10日後、警察は犯人を特定。話し合いの結果、不足金900円を払い示談となりました。被害を受けるたびに心を痛むという社長。それでも客のために無人販売所を続けています。
Q.お客を信用して無人販売を続けている?
太田牧場代表・太田忠志さん
「それしかできない。お金を支払っていただくのが、人の筋だと思う」