自宅に放火して全焼させた罪…被告は起訴内容を否認 焼け跡から遺体で見つかった母親は事件前に死亡 静岡地裁沼津支部
自宅に火をつけて全焼させた罪に問われている女の初公判が21日開かれ、女は起訴内容を否認しました。
起訴状によりますと、住所不定で無職の54歳の女は7月、当時住んでいた静岡県沼津市の借家で、室内にあった段ボールに火をつけ、木造平屋建ての借家を全焼させた非現住建造物等放火の罪に問われています。静岡地裁沼津支部で開かれた初公判で、被告は「家に火をつけたわけではない」と起訴内容を否認しました。弁護側は、被告は当時うつ病で、火をつけたという自白調書の信ぴょう性を争うと主張し、一方の検察側はうつ病は軽度で、完全責任能力があると指摘しました。
当時、現場の焼け跡から被告の母親の遺体が見つかっていますが、母親は事件よりも前に亡くなっていたことが裁判で明らかになりました。