27人の安否いまだ未確認…県は2次災害防止に地すべり把握する地盤伸縮計設置 /静岡・熱海市の土石流災害 7日午後6時
発生から5日目となった静岡県熱海市伊豆山地区の土石流災害。7日はこれまでに新たに救助された人はおらず、依然、27人の安否が確認できていません。
斉藤慎一朗記者:「午前中の雨がやみ、じめッとした暑さになった。この地域は断水が続いていて、地元住民らが給水場を開いている」
発災から5日目となり、懸命な捜索活動が続く土石流被害の現場。2日から熱海市に出ていた土砂災害警戒警報は5日ぶりに解除されました。
7日午後6時までに新たに救助された人はおらず、現在、確認された死者は合わせて7人。安否不明者は静岡県と静岡県警を合わせて27人となっています。
また、発災から5日目の今も500人以上が避難生活を余儀なくされています。これを受け、県は、避難生活者の早期解消に向けて市営住宅と県営住宅を16棟確保したと発表しました。不足した場合に備えて、民間の賃貸住宅の確保も準備を進めています。
専門家による委員会設置し2次災害防止へ 静岡県
また、県は救助活動の安全確保や2次災害防止の目的で、専門家による委員会を立ち上げました。静岡大学の今泉文寿教授が委員長を務めます。
初回の7日は土石流の起点部分で、崩れずに残った土砂を取り除く必要があることや盛り土に雨水が流入しないように、しっかりと警戒態勢を取る必要があることなどが示されました。
県は地すべりの状況を把握する地盤伸縮計を8日から2台設置し、基準値を超えたら伊豆山神社付近のサイレンを鳴らすことにしています。今後は、被害の全容を把握したうえで、対策工事を決めていくということです。