静岡鉄道の2件の置き石は「小学生のいたずら」 弁護士「場合によっては損害賠償を求められるケースもある」 静岡市

 7月、2日連続で静岡鉄道の線路に置き石がされた事案について、静岡県警は小学生による「いたずらと判明した」と発表しました。「置き石」をめぐっては、過去に小学生が書類送致された例もあります。

画像: 静岡鉄道の2件の置き石は「小学生のいたずら」 弁護士「場合によっては損害賠償を求められるケースもある」 静岡市 youtu.be

静岡鉄道の2件の置き石は「小学生のいたずら」 弁護士「場合によっては損害賠償を求められるケースもある」 静岡市

youtu.be

 今月7日、静岡市清水区で静岡鉄道の列車が線路に置かれていた石をひき、緊急停止しました。また、翌日には葵区でも同様の事案が発生。いずれも乗客らにけがはありませんでした。

 警察は15日、それぞれ別の小学生による「いたずらと判明した」と発表しました。

 列車が脱線し、大事故につながる危険性もある「置き石」…。おととし6月には、千葉県のJR外房線で置き石が原因の脱線事故が発生。この事故で置き石をしたとして、小学生の男子児童が書類送致されました。

 少年法により、14歳未満の児童は逮捕はされませんが、児童相談所や家庭裁判所などに送致される場合があります。刑事責任を負わなくても、児童やその保護者が巨額の損害賠償を求められるケースもあると言います。

静岡総合法律事務所 佐々木大資弁護士:「置き石のために運行が停止されると。そういったことによって、鉄道会社に損害あるいは乗客がけがをする、亡くなる。置き石をした事によって、そういうことが起きたという事であれば、それによる損害は賠償しなければいけないということです」

 今回被害を受けた静岡鉄道は2件とも謝罪を受け、賠償を求める考えはないとした上で、「いたずらとはいえ、脱線すると大きな事故につながる恐れがある。絶対にやめていただいきたい」とコメントしています。