「55年戦ってきた…ともかく裁判に勝つしかない」 袴田事件の袴田巌さんの姉、秀子さん

 いわゆる袴田事件で、再審を認めないとした東京高裁の決定を最高裁が取り消す判断をしておよそ1年。袴田巌さんの姉の秀子さんがこの1年振り返りました。

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「55年戦ってきた…ともかく裁判に勝つしかない」 袴田事件の袴田巌さんの姉、秀子さん

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袴田秀子さん:「去年12月22日にクリスマスプレゼントというか、差し戻しの決定をいただきまして、私はとても喜んでおります」

 袴田事件をめぐっては、2018年に東京高裁が静岡地裁の再審決定の判断を取り消しましたが、去年12月に最高裁が審理を再び東京高裁に差し戻していて、現在は、裁判所と検察、弁護団による三者協議が行われています。

 袴田巌さんの姉の秀子さんは10日に開いた会見で、最近の巌さんの変化を語りました。

袴田秀子さん:「街の中を歩いていると、皆さんが『巌さん頑張ってください』が、『よかったね巌さん』という声援の声に変わって、そういうことを敏感に感じ取っておりまして、なにかいいことあったんだろうなと思って、とても明るくなりました」

 来年、巌さんは86歳、秀子さんは89歳に…。2人は早期の再審開始を求めています。

袴田秀子さん:「再審開始になることを、私はひたすら願っております。いまさら55年戦って、どうのこうの言ってみたって始まりません。ともかく裁判に勝つしかない、その目的のために戦っています」