教育施設の近くに暴力団事務所開設か…組長ら5人逮捕 大麻取締法違反容疑で逮捕した男の捜査から浮上 浜松市
静岡県の条例で禁止されているにも関わらず、浜松市の教育施設周辺に暴力団事務所を開設・運営したとして、男5人が逮捕されました。条例のこの項目での逮捕者は県内で初めてです。
静岡県暴力団排除条例違反の疑いで逮捕されたのは、浜松市南区安松町の指定暴力団六代目山口組系の53歳の組長と袋井市の51歳の暴力団組員、浜松市中区の50歳の無職の男、浜松市南区の50歳の無職の男、浜松市南区の49歳の会社員の男の5人です。
県暴排条例では、教育施設周辺200メートルの区域内に暴力団事務所を新規開設・運営することを禁止していますが、警察によりますと、組長らは今年3月、浜松市中区で、教育施設から150メートルほどのマンション内に暴力団事務所を開設し、運営した疑いが持たれています。
条例のこの項目の適用による逮捕者は県内で初めてです。警察によりますと、事務所となった部屋は、逮捕された50歳の無職の男が自宅として購入していて、しばらく経ってから事務所にしたといい、容疑者のうち、大麻取締法違反の疑いですでに逮捕されていた男の捜査をしている中で、事務所の存在を突き止め、裏付け捜査を進めてきました。
警察は組長らが容疑を認めているかどうか明らかにしていませんが、関西圏の暴力団組織が勢力拡大の拠点にしていた可能性があり、5人の関係や余罪を追及するとしています。