依然20人が安否不明…さらなる崩落を警戒して慎重な捜索続く 静岡・熱海市の土石流災害
行方不明者の捜索活動が続く静岡県熱海市の土石流の現場では、きょう4日、新たに9人が救出されましたが、依然として、およそ20人の安否がわかっていません。
土石流の被害を受けた現場では、さらなる崩落を警戒して何度も中断しながら慎重な捜索活動が行われています。熱海市によりますと、土石流は伊豆山第一配水池から伊豆山港に向けて約1キロにわたり、幅は最も大きいところで120メートルに及ぶということです。
熱海市はきょう、新たに男性4人、女性5人の合わせて9人を救助したと発表しました。これで19人が救助されましたが、これまで行方が分からなくなっていた人には含まれず、およそ20人が安否不明のままです。
先ほど県は災害対策本部会議を開き、土砂崩れが起きたところは、何らかの開発行為による盛り土があった場所だと発表しました。土石流との因果関係はわかっていませんが、盛り土はすべて流れ出ていて、今後、詳しい調査をする方針です。
静岡県 川勝平太知事:「あすにかけて今後も雨天が続く予報。連続雨量が800ミリを超えた地域もあり、土壌が緩んでいる。県民の皆様においては、市町や報道からの情報に意識的に耳を傾け、今後も土砂災害、河川の増水などから命を守る行動をとっていただくようお願いする」