下山中に転倒し負傷の男性を警察官らが背負って救助 静岡県側の富士山遭難が倍増 コロナの影響で減少した登山者が増加に転じたためか
4日午前、富士山を下山していた男性がけがをして歩けなくなり、警察などに救助されました。富士山では7月だけで15件の山岳遭難が起きており、去年の2倍以上に増加しています。
4日午前8時ごろ、富士山須走口新六合目付近で、自称・東京都北区の男性(32)が転倒・負傷し、一緒にいた友人が電話で救助を求めました。静岡県警の山岳遭難救助隊員と消防が現場に駆け付け、男性を背負って救助しました。
警察によりますと、今年7月に静岡県内で起きた山岳遭難の件数は20件で、去年の10件から2倍に増加しています。そのうち富士山は15件で、去年の6件と比べて2倍以上に増加しています。
新型コロナの影響でここ数年は登山客が減少していたものの、今年から再開する山小屋なども多くあり、登山する人自体が増えているということです。また、新型コロナの影響で久しぶりに登山する人も多く、装備や体力面で準備不足の人も多いといいます。
警察は「準備計画を周到にして、時間や距離で余裕をもって登山をしてほしい。頂上まで登り切るのがきつい場合は無理せず、下りる勇気も必要」としています。