自転車ヘルメット着用率は愛媛県59.9%、新潟県2.4%、静岡県は10.6% 自転車店「4月は殺到して品薄でしたが、今は…」

 4月に着用が「努力義務」となった自転車のヘルメット。警察庁は全国の着用率を初めて調査、公表しました。

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愛媛県59.9%、新潟県2.4%、そして静岡県は10.6% ヘルメットは「4月は殺到して品薄でしたが、今は…」

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静岡県は全国平均下回る

山﨑優ディレクター:「午前8時前のJR静岡駅前です。通勤通学ラッシュの時間帯ということで、多くの人が自転車に乗っていますが、ヘルメットを着けている人の姿はほとんど見受けられません」

 今年4月、改正道路交通法が施行され、すべての年齢で自転車に乗る際のヘルメット着用が「努力義務」となりました。全国の警察が行った調査によると、自転車用ヘルメットの着用率の全国平均は、13.5%。もっとも高かったのは、愛媛県の59.9%で、もっとも低かったのは新潟県の2.4%と、地域ごとの差が大きくなっています。静岡県は、全国平均を下回る10.6%でした。

自転車を利用する人は…。

静岡市民70代:「静岡…、低いですね、みんながかぶってもらいたいよね」

静岡市民20代:「今までかぶってこなかったというのと、周りを見ながら気をつけて運転をしていれば特段問題ないかな、というところで、かぶっていないです」

静岡市民70代(ヘルメット着用)
Q.周りを見ると着けていない方がけっこういますが?
A.「それはなかなか難しいでしょうね、普段はね、自転車って手軽な乗り物ですから」

静岡市民30代(ヘルメット未着用):「なんか、まだ抵抗があると言うか、今までなかったので、なんとなくまだいいかなという感じになってしまっている」

自転車店では…

 法律が変わって5カ月余り。静岡市内の自転車店で、現在の自転車用ヘルメットの売れ行きを聞きました。

石川サイクル 石川剛店長:「4月の時には、ヘルメットは一気に普通の人が買いに来たんですけれど、その時殺到してしまって商品もすごく品薄になってしまったのですけれど、そこからいったん落ち着いて、今はそれほど、その時ほどはもう売れていないような状況ですね」

 こちらの店では、自転車用ヘルメットの売り上げが、春に比べて、およそ7割減少。しかし、今でもお年寄りを中心に、新たにヘルメットを購入する人が来店しているといいます。

 静岡での着用率が上がらないことについては…。

石川サイクル 石川剛店長:「ヘルメットはかぶりたいけど、どうしても髪型がくずれちゃうとか、暑くて汗をかいてしまうとか、そういったことに抵抗があるという人は結構いる。例えばヘルメットをかぶって、出かけるまではいいんですけど、目的地のデパートや店に着いたときに、そのヘルメットを保管しておく場所がまだないと思う。自転車のカゴに入れておくのも、盗まれることもあると思うので」

 自転車用ヘルメットの売れ筋は、5000円から1万円までの価格帯で、こちらの店では、7040円で売られているヘルメットには、帽子のように「つば」をつけることもできます。

石川サイクル 石川剛店長:「(努力)義務だからかぶるとかということではなくて、意識せずに自転車に乗るときは普通にヘルメットをかぶるという感覚になってもらえばいいんじゃないかなと思います」

 県警のまとめによりますと、過去10年で、自転車乗車中に168人が亡くなり、そのうち94%にあたる158人が、ヘルメットを着けていませんでした。

 警察庁では、21日木曜日から始まる秋の交通安全運動でも、ヘルメット着用を重点項目として、自転車を利用する人に呼びかけていく予定です。