傷害致死容疑のホスト4人を送検 被害者の大学生の友人が暴行の実態を語る
静岡市のホストクラブのホスト6人が、同僚の大学生に暴行し、死なせたとされる事件。亡くなった大学生の友人が取材に応じ、暴行の実態を語りました。
林輝彦アナウンサー:
「容疑者が車両に乗ります。続いて別の容疑者が車両に乗りました。これから2人が静岡地検に身柄が送られます」
傷害致死の疑いで26日送検されたのはホストの男4人です。
4人は9月6日、同僚で大学生の男性に暴行を加え、死亡させたなどの疑いが持たれています。
捜査関係者によると事件当日、静岡市内の寮の風呂場で、容疑者らがシャワーで男性に高温のお湯をかけているとみられる動画が、容疑者のスマートフォンに残っていたということです。
また別の日に店内で男性を裸にさせたり、叩いたりしている動画も複数あったといいます。
大学生の男性に何があったのか。
男性の友人が取材に応じました。
男性の友人:
「夜の世界に興味があって、華々しい世界で自分がどこまで通用するのかやってみたいと意気込んでいました」
男性は静岡市の大学の学生で、おととし12月ごろからホストを始めました。
男性から相談を受け始めたのは去年の夏ごろでした。
男性の友人:
「寝てる最中にお酒を口に入れられたりとか、服を脱がされて裸にされて写真を撮られたり。いじられキャラだよっていうのは言っていたが、話を聞いていると、それがだんだんいじりじゃなくて、いじめに変化していって、やり過ぎな部分が出てきた。っというのは言っていましたね」
暴行がエスカレートしていっても、男性はなかなかホストをやめられなかったと言います。
男性の友人:
「給料面でも普通に稼いだらこんなにもらえないよっていう金額を、もらえていた。っていうのも聞いてますし。なかなか簡単に抜けさせないように寮に入れたりとか。大学に通いづらい状況を上の人たちが作って、大学いけてない。っていうのもホストやめられなかった。というのも聞いた」
26日送検された4人のほかに、別のホストの男2人も男性に店内でわいせつな行為をしたとして、逮捕・起訴されていて、警察は日常的に暴行があった可能性も視野に捜査しています。