山中で女性を殺害…電気のこぎりで遺体を自宅風呂場で切断か　容疑者と女性はともに地元の青年会議所に参加　/今週の静岡

　静岡市の山中で、女性を殺害したとみられています。

白鳥衛記者（沼津市　２日）：「自宅にはブルーシートがかけられ、中では鑑識作業が続けられています」

　知人女性の遺体を自宅に遺棄したとして、静岡県沼津市の男が死体遺棄の疑いで逮捕されてから９日が経過しました。２日、容疑者の自宅前には規制線が張られ、多くの捜査関係者の姿がありました。

容疑者「静岡市の山の中で殺した」

　沼津市の３１歳の会社員の男は、知人で磐田市の３３歳の会社員の女性の遺体を自宅に遺棄した疑いで逮捕・送検されています。捜査関係者によりますと、容疑者は「静岡市の山の中で殺した」などと話し、殺害への関与を認めているということです。

白木愛奈アナウンサー：「容疑者は電車に乗って、ここＪＲ静岡駅まで来たと見られています。そして女性とは駅近くで合流し、２人は女性の車で移動したとみられています。」

車内で殺害、自宅風呂場で遺体を解体か

　２月２１日、容疑者は静岡市清水区の山中に止めた車の中で、女性の頭を鈍器で複数回殴り、スマートフォンの充電コードで首を絞めて殺害したとみられています。その後、容疑者は、女性の遺体を乗せて沼津市へ移動。自宅近くの駐車場に車を止め、自宅に遺体を遺棄したとみられます。女性の車が止められた駐車場を、毎日利用しているという男性は、容疑者が遺体を遺棄した翌日、２月２２日早朝に捜査員の姿を目撃していました。

駐車場の利用者：「朝来たら、いつもだとここは誰もいないが、その時だけは大勢の人がいた。同僚が来た時には浜松ナンバーの警察車両があったと言っていた」

Ｑ．どんなことを警察は調べていた？
Ａ．「足跡とか車の指紋を取ったりしていた」

　また、容疑者は、家族がいない間に、女性の遺体を自宅に運び込み、「電動のこぎり」を使って、風呂場で遺体を切断したとみられています。

近所の人「考えられない」

　現場は、３階建ての一軒家。容疑者は、妻と幼い２人の子ども、そして父親の５人で暮らしていました。

近隣住民：「非常に家族みんな仲が良い。考えられない」

　容疑者とは、どのような人物だったのでしょうか…。

容疑者の同級生：「素直に驚いた。仲良くしていたので。幼小中の頃は、人当たりも良くて勉強もそこそこできて、野球もうまかった。比較的引っ張るようなタイプ、周りを引っ張るようなタイプだった。あまりまだ信じられない」

２人はともに地元の青年会議所に参加

　一方、女性を知る人は…。

女性知る人
Ｑ．お子さんは？
Ａ．「小学校の子がいると思うけど、たぶん男２人」

　近所の人によりますと、女性はシングルマザーで、子ども２人を育てていたということです。

　１枚の写真に映る容疑者と女性。関係者によりますと、２人はいずれも地元の青年会議所に参加し、去年は出向先の協議会で、同じ委員会に所属していました。捜査関係者などによりますと、２人は交際していて、別れ話や金の貸し借りをめぐってトラブルになったとみられます。警察は殺人容疑での立件を視野に、裏付け捜査を進めています。