「飲酒を知っていたのだからおまえも支払うべき」人間関係を利用した悪質な犯行…共謀して中学の同級生の女性から100万円超の示談金をだまし取ろうとしたとして男ら4人を逮捕

浜松市で交通事故を装い、共謀して21歳の女性から示談金をだまし取ろうとしたとして、22歳の会社員の男ら4人が逮捕されました。

 詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、浜松市北区の会社員の男A(22)、浜松市生まれの住所不定の無職の男B(22)、浜松市生まれの住所不定の無職の男C(21)、浜松市北区の専門学生の男D(22)です。

 男らは10月上旬ごろ、浜松市内で男Aが運転する車に浜松市中区の歯科助手の女性(21)を乗せた上で交通事故を装い、女性に100万円を超える示談金を支払わせようとした疑いが持たれています。

 女性から「高額な示談金を求められていて支払うことができない」と警察に相談があり、事件が発覚しました。
 
 警察によりますと、4人の男らは事前に共謀して女性から示談金目的で金をだまし取ろうと計画。
 
 男Aが運転する車に女性のほか男Dを同乗させ、歩いていた男Cにぶつかったとうそをついたということです。

 車に乗っていた3人は事故前に微量の飲酒をしていて、事故の際に男Aは「事故を起こしたのは自分だが、お酒を飲んでいたことを知っていた同乗者にも責任がある」と話し、女性に示談金を求めました。

 一方、事故のあと、男Aらに呼ばれた男Bも「このような事故では同乗者も示談金を支払うべき」などと女性に話していたということです。

 男Aと男Dと女性は中学校の同級生で、男Bや男Cは男Aらの友人関係だったということです。

 警察は4人の男らの認否を明らかにしていませんが、なぜこの女性を狙ったかなど今後の捜査で明らかにしていくとしています。

画像: 事件で使われた車両

事件で使われた車両