住宅火災で…80代女性2人が99歳女性を救出 警察から感謝状「1人じゃできなかった」 浜松市
2月、浜松市で起きた住宅火災で、火元の家から90代の女性を救出したとして、80代の女性2人に警察から感謝状が贈られました。
浜北警察署から感謝状が贈られたのは、いずれも浜松市浜名区に住む鈴木エミコさん(81)と市川逸子さん(83)です。
浜北署 川合将仁署長:「自分もその年になって、そういう風にできるかって、そうありたいです。本当にありがとうございました」
この火事は、2月27日の午後4時すぎ、浜松市浜名区小松で木造2階建て住宅が全焼したものです。当時、近くにいた2人は煙が上がっているのを確認すると、近隣住民に消防への通報を促し、火元の家に取り残されていた99歳の女性を連れ出すなど人命救助に貢献しました。
鈴木エミコさん(81):「いろんなことが重なって、偶然の一致で人助けしたから、こんなものいただくなんて夢にも思わなかった」
市川逸子さん(83):「一人じゃ、たぶんできなかった。鈴木さんがいたからおばあちゃん助けられた」
浜松市消防局によりますと、市内で今年に入ってから2月末までに発生した火災は39件で、去年の同じ時期と比べ6件増加しているほか、死者数は過去5年で最も多い4人となっています。
浜松市消防局は「乾燥する季節が続き、不注意による火災や強風に起因した火災が多発している。火の取り扱いには注意してほしい」と呼びかけています。