法で定める教育せずに産業用ロボットの調整作業させたか…男性社員が重傷 安全管理担当の社員と会社を書類送検 静岡・磐田労働基準監察署
社員に必要な教育をせずに産業用ロボットの調整作業を行わせ、男性社員に重傷を負わせたとして、静岡県磐田市にある車の部品の製造会社が書類送検されました。
去年2月、磐田市の車のホイールを製造する工場で、当時33歳の社員の男性が、停止した産業用ロボットを再び動かすため調整作業をしていたところ、アーム部分に胸を挟まれ、病院に搬送されました。男性は、肺挫傷など重傷を負い、現在も療養中だということです。
磐田労働基準監督署は、男性に法で定める教育をせずに産業用ロボットの調整作業をさせたとして、会社と安全管理を担当していた社員の男性(61)を労働安全衛生法違反の疑いで7日、静岡地方検察庁浜松支部に書類送検しました。
磐田労働基準監察署は「会社に対し、適切な教育を行い、安全管理を徹底してもらえるよう指導していく」としています。