高級腕時計「ロレックス」をだまし取ったとされる詐欺事件その手口とは…被害者が語る
高級腕時計・ロレックスをだまし取ったとして逮捕された男の実家に、14日警察が家宅捜索に入りました。
焼津市内の住宅から出ていく警察の捜査車両。
14日“ある事件”をめぐって家宅捜索が行われました。
それが…
ロレックス詐欺事件。
高級腕時計のロレックス。
これを知人に売却すると偽ってだまし取った疑いで
焼津市生まれの自称自営業の男(25)が18日逮捕されました。
被害にあった古物商の男性:
「もともと「客と古物商の店主」という関係の最初の付き合いではありました。最初は少額の買い取りの取引をしていたんですけども、彼としてはもう少し懐に入りたいっていう形で、徐々に徐々にプライベートでも親しくなるような形で接近してきた感じですね。」
こう話すのは、容疑者にロレックスをだまし取られたという男性です。
事件は今から3年前(2021年3月)に起きました。
容疑者:
「ロレックスがほしい」
被害にあった古物商の男性:
「(容疑者の)知人の会社経営者がロレックスが欲しいと言いまして、私の方もストック在庫を持ってたんで、「世話できますよ」と言いまして、だから(自分が)元々在庫で持っていたロレックス1本と、容疑者に渡した当日の朝に(自分が客から)買い取ったロレックス2つを、代金を支払わずにだまし取られたような感じですね。」
男性によると、150万円と100万円、2本で250万円相当のロレックスをだまし取られたといいます。
容疑者は男性に対して年収1億円の経営者であると伝えていて、時には高級外車に乗って来店することもあったといいます。
被害にあった古物商の男性:
「一度私のお店を訪れる時に高級外車のマセラティで一回来たことがあります。マセラティの車で来たという時点で、普通の人間じゃないのかって形で誤認させるような行為をとってます。」
容疑者を信頼した男性は、渡したロレックス代の“後払い”を承諾。
ところが、いっこうにお金は支払われなかったといいます。
被害にあった古物商の男性:
「うそをついて私と接触する機会を先延ばしにする行動が目立ちましたね。例えば交通事故に遭ったっていうのが1例ありました。あと、親族が亡くなったってうそを何度かつかれていますね。8ヶ月ぐらい催促していましたね。」
他にも金銭をめぐり容疑者とトラブルがあった男性は民事訴訟を起こし、おととし12月に容疑者が東京高裁の控訴審で金銭の支払いを言い渡されています。
それでも支払われなかったお金。
最終的に去年9月に警察に相談をし、今回の逮捕に至りました。
被害にあった古物商の男性:
「私から取ったロレックスがこうなったということを真相を語ってもらいたいですね。」
高級腕時計をめぐる詐欺事件。
警察は捜査に支障があるとして、男の認否を明らかにしていません。