富士山の静岡県側の火口付近で3人の遺体を発見 ひとりは捜索していた不明の会社員か

YouTube Video 富士山の静岡県側の火口付近で3人の遺体を発見 ひとりは捜索していた不明の会社員か
動画を再生

富士山の富士山の火口付近で3人の遺体が見つかりました。警察が身元の確認を急いでいます。

石田和外アナウンサー:
「山岳遭難救助隊が確認できました。午後1時15分です。富士山の山頂、静岡県側の火口付近です。山岳遭難救助隊の隊員が、山頂を目指して登っています」

 夏の登山シーズンを前に、富士山の火口で3人の遺体が見つかりました。

石田和外アナウンサー:
「救助用のブルドーザーが控えています。現在、山岳遭難救助隊の隊員が山頂を目指して登っています。県警の山岳遭難救助隊が現在、山頂を目指して登っていますが、いま少し歩みを止めています。山頂までは上空から見るとかなりの距離があります」

 静岡県警によりますと、遺体が見つかったのは富士山の静岡県側の火口付近で、いずれも登山者とみられています。

 6月21日に登山に出掛けたまま行方不明となっていた東京都日野市に住む会社員の男性(53)を捜索していたところ、3人を火口付近の別々の場所で見つけたということです。

午後3時ころ3人の遺体を収容

 行方不明となっていた男性は小山町の須走口から山頂を目指し、駐車場には男性のものとみられる車が26日も残されたままになっていました。

足立眞也カメラマン
「いま7人の救助隊によって遭難者を引き上げています」

 こちらは午後3時ごろの山頂付近の映像です。

火口の中で救助隊15人ほどが活動している様子が確認できます。

 その傍らには濃い緑色のシートで覆われた、オレンジ色の担架が…。

 静岡県警の山岳遭難救助隊は26日午前8時すぎに、富士山5合目を出発。

 火口付近で登山者が遭難した場合に備えて携帯する発信機を感知したといいます。

富士山火口付近
富士山火口付近

東京都の会社員はスキーに?

 須走口にある山小屋の代表は、先週行方不明となった男性について、こう証言します。

東富士山荘 米山千晴代表
「この方は日曜日の朝、家族に頼まれて探しに来た方から相談を受けた。今回の目的は、その方はスキーで火口を降りたいということを言っていたそうだ。日曜日の前日、土曜日の朝にご来光を山頂で見て、そのあと行方不明になった。土曜日はものすごい風が吹いていた。私どものガイドが、2600メートルくらいの高さまで案内した。風速20メートル以上あった。それが山頂であればもっと強い」

Q.スキーをしたい人は多い?

「5月のゴールデンウィーク開けはすごかった。このすぐ上でもスキーは滑れた。ただこの時期になると火口付近しか雪はない」

 県警によりますと、3人は火口側に700から800メートルほど下ったところで見つかり、その場で死亡が確認されました。

東富士山荘 米山千晴代表
「富士山というのは高気圧が張って落ち着いているときはものすごくおとなしい山。素晴らしい景色もご覧いただける。ただ、ひとたび前線が上がって低気圧が寄ってきたときには牙をむく。大変怖い山になる」

県警は遺体を引き上げるとともに、身元の確認を急ぐ方針です。

富士山の静岡県側の火口付近で3人の遺体を発見 ひとりは捜索していた不明の会社員か