110番の日に大切なメッセージを書道パフォーマンスで呼びかけよう 静岡・焼津高校書道部

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「正しい使い方を知る」それだけで守れる命があります。
1月10日、110番の日に合わせ大切なメッセージを伝えた高校生に密着しました。

焼津警察署地域課 原田奈緒巡査部長:
「みなさんがパフォーマンスをしてくれて、適正な110番利用について、見ているみんなが考えるきっかけとなってほしい」

 焼津高校書道部、シーガールズに来た依頼。

 それは、書道パフォーマンスで「110番の正しい使い方」を呼び掛けることです。

 去年、11月末までに寄せられた110番通報はおよそ20万件。

 そのうちの23%がいたずらや問い合わせなど、緊急ではないものです。

 警察は、事件や事故の被害に遭ったり目撃したりした時は110番。

 それ以外は警察相談専用電話「♯9110」の利用を呼び掛けています。

焼津警察署地域課 髙橋博之課長:
「本当かどうかわからない通報がたくさんあると、実際に本当に必要なところにすぐいけないです」

 説明を受けた部員たち。

 文字でどう表現するのでしょうか。

部員たちの試行錯誤

「110番と♯9110の番号を使い分けるっていうのは
書いたほうが良いかも」

「その内容本当に適していますか?そういう問いかけも書けば?うん、それいいと思う」

海老名るうさん:
「自分自身かけたことないけど110番とか。ちょっと怖いなって思う部分があったけど。どっちかと言えば前向きな『こういう時にかけてください』っていうことが重点的に必要だと思う」

小澤詩音さん:
「一文字目を書く半紙に置いた瞬間、紙に置いた瞬間が一番私は好きです。見ている側の人にも一緒になって楽しんでもらえたらなっていうのはあります」

「教室のプレートとか?」

書道部員:
「もうこれ映ってる?えっ、ここは使わないですよね。(ピース)」

 普段は無邪気な高校生ですが…、

 ひとたび筆を持つと、真剣な表情に変わります。

 この日は本番のようにパフォーマンスをしてみましたが…。

顧問の先生:
「自分の担当の字をもう一回やり直し。練習して」

 行間のバランスや統一感に苦戦し、全体としてまとまりがない作品に。

 それもそのはず、正月休みや体調不良が重なり、練習時間がほとんどとれていませんでした。

 本番に参加する部員で書くのは、この日が初めてです。

鈴木心渚さん
「ひとりで書くわけじゃなくて、みんなでそれを一致させて一つの作品を作り上げないとなので、『上手なお習字』
じゃなくて『パフォーマンス』だから…」

 練習は用紙が文字だらけになるまで続きました。

練習では試行錯誤
練習では試行錯誤

本番当日は

 迎えた本番の日。

小澤詩音さん:
「焼津高等学校書道部です。きょうは書道パフォーマンスで110番の日のイベントにちなんでメッセージを書きます。お願いします。(一同)お願いします」

「一筆目を書く」

「せーのっ、(トン)」

 息もぴったり。

 思いを込め、筆を走らせていきます。

 そして書き上げた作品がこちら。(拍手)

鈴木心渚さん:
「作品には緊急通報は110番。相談や困りごとは『♯9110』と。これを使い分けることで本当に助けを求めている人の通報で警察の方々が助けを求めている人のもとへ
駆けつけ、事件事故への素早い対応ができるのだと思います。ぜひ、私たちも協力していきたいと思います」

荒浪優菜さん:
「練習の時間が少ないのもあって緊張したけど、何とかいい感じにできてよかった」

小澤詩音さん:
「正しい使い方というのを見てくださった皆さんに伝えられたかなと思います」

鈴木心渚さん:
「全体としては100点だったと思います」

 力強いメッセージが込められた作品は、イオン焼津店で
およそ2週間展示され、地域の人々に命を守る意識を伝えます。

参加メンバー全員:
「ありがとうございました!」

本番では…
本番では…