殺人否認の被告に無期懲役の判決 「指紋残さず現金盗んでおり、冷静な行動」 静岡地裁
義理の母を殺害し、現金を奪った強盗殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判で、男に無期懲役が言い渡されました。
判決によりますと、住所不定の無職の37歳の男は2017年10月、当時62歳の義理の母を殺害して、現金約300万円を奪い、遺体を静岡市駿河区の山中に遺棄しました。男は「アパートを訪れたら、義母はすでに殺されていた」「パニックになったが、現金は奪おうと思った」などと殺害への関与を否定していました。
判決で伊東顕裁判長は、男が現場に指紋を残さずに現金を盗んだことから「パニックとは思えない冷静な行動だ」などと指摘し、求刑通り無期懲役を言い渡しました。
弁護側は即日控訴する方針です。