121人が避難「目の前で家が流れていった…」 女性2人死亡、4人救助、生存確認の6人を救助活動中 静岡・熱海市の土石流災害
3日午前に静岡県熱海市で発生した土石流で、およそ20人の安否が不明、2人の死亡が確認されました。現地では捜索活動が続いています。
消防によりますと、3日午前10時半ごろ、熱海市伊豆山で土石流が発生し、多くの建物や車が巻き込まれました。20人程度の安否が不明で、警察や消防、自衛隊などが捜索を続けています。
現場を下った場所にある伊豆山港では、女性2人が心肺停止の状態で漂流しているのがみつかり、その後、死亡が確認されました。身元はわかっていません。
県や熱海市によりますと、これまでに4人が救助され、このうち1人がけがをしています。また、現在、救助を待つ人が6人いて、生存が確認できているということです。また、土石流の被害にあったのは100から300世帯とみられ、地区に住む121人が避難しているということです。
原川朋華記者:「こちらの熱海中学校では、今夜50人ほどが一晩をすごすということです。避難者の話によると寝具や食料品は配布されていて、大きく困った様子はないようでした」
避難者:「早く家に帰りたい。目の前で土と家とがらくたが流れていくのが見えて…。(土石流は)4、5回はきた」
この地域は、JR熱海駅から北におよそ1.5キロにあり、住宅や宿泊施設などが点在しています。