送迎バス置き去りを防ぐ…園児が動くとクラクションが鳴ってメールで知らせる 安全装置の実証実験始まる 静岡・藤枝市
静岡県牧之原市で、3歳の園児が送迎バスに置き去りにされ死亡した事件を受け、藤枝市の幼稚園で安全装置の実証実験が始まりました。
藤枝市の藤枝順心高校附属幼稚園では、富士宮市の自動車部品メーカーが開発した安全装置を送迎バスに設置する実証実験が、21日から始まりました。
安全装置は、運転手がエンジンを切ると車内点検を促す音声が鳴ります。点検後に確認ボタンを押し、ドアを閉めると、バスの前方に設置されたセンサーが作動。
車内に取り残された園児が動くと、赤外線を感知するセンサーが反応し、クラクションが鳴り、ハザードランプが点滅するほか、メールで知らせる仕組みになっています。
メーカーは藤枝市内の3つの園で実証実験を行い、園の意見を踏まえて改良を重ねるとしています。
政府は来年4月から、保育園や幼稚園など全ての送迎バスに安全装置の設置を義務付け、違反した場合、業務停止命令や罰則の対象となります。